「やり方が汚い！ だが、これが見たかった！」フェルディナンドがディッター勝負を受けたのだが、その手段を選ばぬ戦いっぷりに観客は驚愕。定評があります。
お茶会で本の話題が出ただけで喜びの余り魔力が暴走し、昏倒したローゼマインはそのままエーレンフェストに強制送還された。下町の面々との再会やら神殿での読書三昧で、冬の日々は穏やかに過ぎるように思えたが、騎士団の秘術と聖典の言葉がもたらす結果が似ていたことから、尋問会に召喚。その弁明から、さらに聖典検証会議と、関わりたくないのに教会や王族の興味を引くことばかり、ローゼマインの周辺から湧き出てくる……。
内乱によっていろいろ口伝や伝承が途絶している王家の知らない重要情報が次々に湧き出てきて、フェルディナンドはローゼマインに、何も見なかった、読まなかった、知らなかった、だから何も話すなと言いつけられるのだけれど、そんなこととは関係なく、王国内部の亀裂が少しずつ広がりはじめ、それが片っ端からローゼマインに降りかかってくるのでした。
もはや、ストーリー的にも、イラスト的にも、本作り全体に何の問題もなく、誰にでも勧めたくなるシリーズです。
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