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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「信長の庶子(四)」 壬生一郎

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「隣の家に、巨大な龍が棲んでいたら、その龍に何もされていなくとも恐れはするだろう?」
 直子はあまりに異端過ぎるのだ。悪いことをしたとかしないとか、そんなことは関係ないのだ。

 織田の一門集が何人も長島攻めで戦に倒れた。しかし、日ノ本を統一するための戦いはまだまだ続く。
 帯刀がなすべきことは家を残すこと、恭を相手に最低1人、ハルを相手に最低1人、男子を産ませることが最大の命題だった……。

 誰とは言わないけれど、読者から見れば悪ふざけのような時代錯誤の、周囲の登場人物たちからすれば困惑するような意図不明の言動も、すべて「限りなく本物になろうとするニセモノのあがき」と読めば、切なくも愛おしいものに見えてきます。
 さて、この話でも前田慶次郎は便利に使われています。仮想歴史小説におけるジョーカーですね。
 主役にして良し、脇役にして良し。キャラは目立つし、武に使っても文に使っても善し。基本、放浪するキャラなので、主人公がどこにいても隣に置けるし、出番がなければちょいと放浪してもらって良し。遊び回って主人公の悩みのタネにするも、調子を崩した主人公をいさめるのに使っても良し。

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