
しかし、ある夜。ふらりと夜の公園にさまよい出た練介に、木の上から褐色ギャル風ダークエルフが突如彼に飛びかかってきた。
そのダークエルフ、シーナは異世界から「転生」してきたというのだが、実は練介のたったひとつの趣味、人には隠し続けていた嗜好はゲームやコミツクなどのダークエルフを愛でることだった……。
異世界から転生してきた魔術種たちの生き残りをかけたバトルロイヤル。テーマはきちんとタイトルで回収されました。
滅んだ異世界から種の存亡を賭けて、各種族1名の代表として転生させられたモノたちは、この世界の人間からそれぞれ1人をパートナーというか眷属と定め、タッグを組んで敵がすべて滅びるまで戦う定めなのだ……という、雰囲気としては聖杯戦争というより、『レジンキャストミルク』に近いかも。
壮大な話を手堅くテンポ良くまとめた1冊目。まだ序盤なので、話としては1冊で区切りの良いところまできていますが、まだ設定として輝獣と鉄騎が浮いていたりします。これが、がっちりストーリーに食い込んでくるのでしょうか。楽しみです。
【ダークエルフの森となれ~現代転生戦争~】【水瀬葉月】【コダマ】【黒銀】【電撃文庫】