「わたくしはバラスタイン家の－－武装戦闘メイドでございます」南北に分断された日本でレジスタンスとして戦い続けていた仲村マリナもそろそろ年貢の納め時のようだ。米軍が横須賀から引き上げて久しく、世田谷戦線は既に崩壊しつつあって、自衛隊は太宰府防衛に手一杯。そして目前には機銃掃射をする北の戦闘ヘリ。その最期の瞬間、マリナは幻聴のようなどこからかの呼びかけを聞いた。
死にゆく魂を求めるその声に、マリナはふと思ってしまったのだ。来世があるのなら、自分の好きだった漫画本、そこに登場する二丁拳銃の婦長さまのような武装戦闘メイドになって、素晴らしいご主人様に仕えたいと……。
異世界に召喚され、ゴーレムのＡＩとして魂が組み込まれた15歳の少女が、武装メイドとして理不尽な暴力に立ち向かう話。
武装メイドという以上、異世界でもあまり補給を気にせずガンアクションで大暴れするわけですが、敵もボスクラスになると理不尽なくらい強すぎるので、そこで物語としてのバランスがきちんととれているのです。こいつ、反則くらいに強いぞ!?という主人公が、雑魚に見えるくらい敵がチートなのがミソです。
でも、元の世界の南北内戦も気になるんですけど。
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