
冒険をこよなく愛する者たちのアマチュア・レースが開催される事になった。15の国から参加者が集まり、世界各地5ヵ所からスタートしてモンテカルロのゴールへと向かうという2400キロの行程を競うものだ。
その参加者にアメリカ人経営者のチェスター・スコフィールドがいた。イギリスにある自動車製造会社の経営権を英国貴族のアーミテージ卿と賭け、勝者が会社を手に入れるのだ。しかし、アーミテージ卿は名うての卑怯者で、部下のパーキンスを使ってさまざまな妨害工作を仕掛けていく……。
1962年に「史上最大の作戦」に共同監督で参加し、1965年に「素晴らしきヒコーキ野郎(Those Magnificent Men in Their Flying Machines)」を監督したケン・アナキンが、1969年に監督・製作・脚本で参加したのが「モンテカルロ・ラリー(Monte Carlo or Bust!)」。「素晴らしきヒコーキ野郎」の姉妹編というかシリーズというか、監督は「フォローアップ」と語ったらしいけれど、まあ、タイムボカンシリーズみたいなもので、「世界的レース」の話という共通テーマに前作と同じ悪役コンビが登場しているのです。アメリカ公開時のタイトルが「Those Daring Young Men in Their Jaunty Jalopies」なので完全に狙ってます。
残念ながら日本語吹き替え版は見当たらず。新録は要らないんで、トニー・カーティス演じるチェスターが「手を出して、握手するとは限らない♪」と広川太一郎の吹き替えでアーミテージ卿をおちょくる1977年の『水曜ロードショー』版が視たいんですよ。
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