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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「30男は異世界でひっそり暮らしたい」 狸寝起

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「豆腐を踏み台にして足を折っても自業自得だ。豆腐を踏めとは言ってないからな。ま、足元に豆腐を差し出しはするが……」
 伊織の言動を見て、彼の妻の1人は「悪魔も魔王も人間から生まれるに違いないと確信しました」と語った。

 32歳のバツイチ男、木村伊織がなにげなく街頭アンケートに答えていたらそのまま問答無用で異世界に送り込まれていた。同意も何もあったもんじゃない。
 どうもその世界ではこんな感じで送り込まれてくる転生者が多いらしく、冒険者ギルドならぬ転移者支援ギルドというものがあって、いろいろ異世界から来た者の便宜を図っているらしい。そして、転移者たちはチートっぽいスキルを手に入れては林の奥に魔物狩りに向かい、たいていはあっさり死んでしまい、ごく一部が生き残って英雄と呼ばれるようになるらしい。
 そんなハイリスクな生き方はごめんだと、伊織は奴隷商人から格安の奴隷を手に入れると、堅実な狩りで生計をたてようとするのだが……。

 作者的には140話くらいからの国家間の紛争で知略を尽くして戦う主人公の活躍が売りっぽいのだけれど、自分としてはそれまでの「異世界フリーライフで人外ハーレムを」のひとことでまとめられるような話が好きだし、面白いと思うのだ。戦争パートはその準備段階から開戦まで確かに面白くはあるけれど、正攻法で稼ぎながらもなし崩しに嫁を囲っていく序盤の雰囲気が好きなのだ。
 この戦争、最終局面までずれ込みそうだけれど、ほどほどで終わるかなあ……。

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