
一緒に呑んでいた著者の友人の言葉。
やった仕事がきちんと報われるような社会にならないかなという話。つまり、この話はそういう物語なのだ。
世界に「ダンジョン」が出現して10年。日本でもダンジョンから採掘された魔結晶が発電量の大半を占めるようになっており、一攫千金を目指してダンジョンに潜る「マイナー」が数多く生まれていた。
月野宏が勤めるのは広告代理店の子会社ではあったが、きちんと成果が評価されず、縁故のある者、口の巧い者ばかりが楽をしているブラック企業だが、部下も見捨てられず辞められないまま40歳。「40までに結婚できなければ、中古でいいから郊外に家を買い、のどかに住む」という人生設計に従い、伊勢原市の一軒家を購入したのだが、その裏庭にはぽっかりとダンジョンの入り口が口を開けていた……。
いわゆる「裏庭迷宮」ものでビジネス小説の側面もあり、中年男の「夢小説」という視点では正しい展開。このラストの展開はまさにサラリーマン小説の王道なのです。
ウェブ版のまま1巻完結。後日譚1話分のみ収録されていません。
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