
補給部隊の度重なる敗北の報を受けたニクニッス国の王女シーナは、その強大な魔力の矛先をルース王国の残党にぶつけようとするのだが、誰もが恐れた傍若無人なまでの破壊力でさえ、マクアディにとってはただ大きいだけでコントロールが不十分な児戯みたいなものであった……。
戦争に勝つことよりも、周囲の女性問題を解決する方が難しそうな展開が続きます。戦争には知謀武勇のすべてを駆使して挑んでますが、女性問題は意図してかしないでか華麗にスルーしてますものね。
語りとしては、戦場の時間の流れのコントロールが名人芸。じっくり描くところと端折るところの兼ね合いが緩急ついて飽きさせないのです。そして、ここでつなげるか⁉の結末へ!
【紅蓮戦記2~天才魔術指揮官は逃げ出したい~】【芝村裕吏】【エナミカツミ】【MF文庫J】【逆襲のファンタジー戦記】