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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「バスタード・ソードマン5」 ジェームズ・リッチマン

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「名誉を軽んじたらいけないぜ。それさえ奪っちまったら……自分の命をかけて戦った兵士に、何も残らなくなっちまうからさ」
 戦争はクソだしムダの塊で、人を殺すのはいけないことだけれど、戦った兵士は誇るべきだとモングレルは戦場帰りのライナに言う。だから今は無事に帰れたことを喜んで呑めと。

 ハルペリアと隣国サングレールとの戦いが始まった。戦いが近付いていることはモングレルたちも気がついていた。依頼が保存食になるようなものが増えていたのだ。
 当然、ギルドマンたちにも招集がかかり、シルバー級以上の者は前線に投入されることとなった。モングレルがブロンズ級に甘んじている理由の1つだ。ブロンズ冒険者の仕事は兵站の手伝いと警備だ。しかし、ライナたち〈アルテミス〉は最前線の要塞に配置されることになっていた……。

 決して表舞台には出ないのだけれど、それでいてなんとなく大きな流れに影響を与えていたのかも……というさじ加減が面白いバッソも5巻。今回は戦争の予兆から戦後処理までとけっこう展開はスピーディーというか、主人公が前線に出ないから戦いの大きな部分かはサクッと流されるのね。

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