
ある朝、目を覚ましたら異世界に放り出されていた高校生、孫乃悟ももう30歳。一度は冒険者となり、帰る方法を探してダンジョンを攻略していったが、それでは帰れないことが分かって冒険者は廃業した。彼のチートスキル【分身術】は、装備もレベルもそのままに分身できるが、最後にはその分身の痛みも苦しみも疲労も全部本体に復ってくるので辛いのだ。分身が死んだ日にゃ。まさに死ぬ苦しみである。
幸いにも、読み書きはできたし、高校程度の数学能力があれば文官仕事には十二分で、小役人として王宮に勤めること10年。それなりに満足できる生活だったが、突然に下された辞令は、8歳の王女とその護衛だけを道連れに、遙か東の島国、日の本の国に向かえというものであった。
過去10年に100組1000名の使者が遣東使として派遣されたが、無事に帰還したのはただ1人という旅である……。
主人公の名前とか武器とかスキルで分かるように、お供にオークと人間のハーフがいて白馬に変化する龍が仲間に加わるように、古来何度も映像化やコミック化やら二次創作やら翻案やらされていたアレのリメイク版。それがちゃんと巧く換骨奪胎できているのは見事。あの八戒を破りまくっている娘は一度思いっきりぶん殴っても許されるかと思いますが。
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