「Artiste(アルティスト)」 さもえど太郎
「そもそもストーリーや設定が大体出尽くしてパターン化している!」 ホラー映画の筋立てはどれも似通っているし、大半はつまらないとパリ在住の日本人マンガ家のアキオ。 読んでいてラノベのことかと思ったけれど、アキオは「似てるからこそ、こだわりが光るんだ。魂は細部に宿る!」と熱弁。...
View Article「あなたのお城の小人さん1」 美袋和仁
「お食事はね。美味しく頂くの。御作法はそのためのモノなの。だから、美味しく頂けないなら、御作法はいらないのよ?」 側妃であるハビルーシュ妃はほんわか可愛いだけで何も考えていないと思われているし、存在感も希薄。でも、なにも考えていない言葉が大事なこともある。...
View Article「天気晴朗なれど波高し。2」 須賀しのぶ
「悲劇こそ笑い飛ばそうというか、人に言われるより自分で道化になって笑いをとったほうがまた救われるっつうか」 トルヴァン・コーア海尉は、帰港したら新妻が消えていた男の心理をランゾットに説く。 南洋の剣島沖を通過する際には、ワーデン神に芸を捧げて航海の安全を祈るという。剣島は今回が初めてだというランゾット海尉が今回の士官代表となり、士官として水夫なんかには負けない芸を披露するよう命じられる。...
View Article「小説 すずめの戸締まり」 新海誠
「いいなあ、草太のやつ!」 なにやら闇の深そうな(ぴりぴりしっぱなしの)叔母と姪を乗せて何時間も車を走らせたあげく、愛車が路肩に転落して使えなくなったとみるやあっさり置いて行かれた芹澤だったが、ひとしきり大笑いした。散々な目にあったけれど、自分がなにかの役割を果たしたような達成感があったのだ。...
View Article「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた5」 七斗七
「エーライちゃんはわしが壊した!!」 あらゆる動物に詳しい園長だった苑風エーライに一皮剥かせてキャラを深掘りしたのだと、将来自慢してやろうと一人悦に入る心音淡雪。...
View Article「サマナーズウォー1」 榊一郎
かつては栄華を誇っていた召喚士も、その強大な力を世界そのものを滅ぼせるものへと発展させ、周囲の国々を巻き込んで争い合う大災厄を引き起こしたため、その権勢は衰え、暗黒時代を経て100年以上経っても人々から恐れられている。田舎では盗賊除けの用心棒として、都会では招かざる厄介者として。...
View Article「蜘蛛の王~火星の戦士(2)」 マイクル・ムアコック
婚礼の前夜に突如として地球に引き戻されてしまったマイクル・ケインは研究所を辞すると、自力で物質転送機の再起動実験に取りかかり、作家エドワード・P・ブラッドベリイの協力のもとついに再起動に成功した!……と思いきや、次の瞬間、エドワードの前には転送したばかりのマイクルが立っていた。実験は失敗したかと思ったエドワードだったが、マイクルは数分前とはまったく別の戦装束になっていた。...
View Article「 悪徳貴族の生存戦略」 わんた
嫁に浮気され離婚したのに親権をとられ持ち家も失い、気力を失った男はワンルームでゲームだけをしていた。面白いのはヘンに表現規制に配慮してない同人ゲームだ。そんな領地運営ゲーム『悪徳貴族の生存戦略』をやり込んでいた男は、気がつけばゲームそのままの世界に転生していた。 ちょっとした選択ミスや言葉ひとつの過ちで死んでしまう破滅フラグだらけの世界で、とりあえず両親に毒を盛られて死にかけていた……。...
View Article「おいしい関係 10」 槇村さとる
「女が弱い者にやさしいのはあたり前のことじゃないの? そうじゃなきゃ、人類もういないわよ」 紆余曲折あってアムールに復帰した百恵は、改めて日比野ミキと真っ正面から向き合う。しかし、営業中に発生した地震以来、今度はミキが音信不通となってしまう。 ミキの行方不明に千代ばあは激怒し、百恵にコックに昇格してミキの穴を埋めろ、多峰に1ヶ月で自分のすべてを百恵に教えてやれと命じるのだが……。...
View Article「みつばものがたり1」 七沢またり
「やりたいように生きて、楽しんだら死ねばいいじゃないですか」 それが最近流行の「自由」というものではないかと、王国魔術研究所のニコレイナス所長。彼女は常にミツバを観察しながらも、その自由意志に任せている。...
View Article「スガキヤ FAN BOOK」 TJ MOOK
ラーメン専門とかエリア毎のカフェを紹介するムックはもはや定番なんだけれど、宝島社はここ最近、はなまるうどんとか銀だことか丸源ラーメンとか店舗限定のムックを出しています。そして今回は名古屋圏で強いスガキヤ FAN...
View Article「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」 T・キングフィッシャー
「英雄的資質とは運の悪い習性でな」 黄金将軍ことイーサン卿は、実際に英雄になったもので成りたくてなった者はいないという。...
View Article「アンの友だち」 L・M・モンゴメリ
「20年前のわたしには、38にもなった人は、まったくの女メトセラだと思われたわ」 でも、いざ自分が38歳になってみると、気持ちはまだまだ若々しいのよとナンシー・ロジャーソン。 (作者自身の意見も含めて)「赤毛のアン・シリーズ」(アン・ブックス)にカウントするかどうか異論が多くて微妙な9冊目。モンゴメリが書いていた短編をまとめて「Chronicles of...
View Article「理想の聖女? 残念、偽聖女でした!4」 壁首領大公
本編最終話から番外編、後日譚の「エルリーゼ日本来訪篇」まで収録。刊行当時はこの作品で大丈夫かと思いましたが、無事に完結! 【理想の聖女? 残念、偽聖女でした!4~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~】【壁首領大公】【わからないマン】【ゆのひと】【カドカワBOOKS】【偽聖女クソオブザイヤー】【カクヨム】【ハーメルン】【平行世界】
View Article「華本さんちのご兄弟[完全版]」 猫十字社
「普通の生活の何気ない会話の中に、いきなりひらめく刃」 誰もがそれと意識せずに他人を傷つけているのではないか?と柚木千也子。 華本さんちのバイク乗り4兄弟+猫の物語。白泉社から単行本は出たけれど、掲載誌休刊で二男と四男と飼い猫のエピソードのみだったところを未発表分まで含めて2010年に復刊。ただし、加わったのは二男の後日譚と、飼い猫の彼女みゃんかの前日譚、そして三男。やっぱり長男は不遇だ。...
View Article「幻想店舗録~異世界に一番近い場所 Next level」 幽玄一人旅団 清水大輔
海外の遺跡や世界遺産の写真を撮りまくり、『異世界に一番近い場所~ファンタジー系ゲーム・アニメ・ラノベのような現実の景色』といった写真集を出していて他写真家が、コロナ禍で海外旅行に行けなくなったので国内で撮影して回りました……ということを見終わった後に知りました。 リアル書店の棚で新刊をチェックしていて気になった本。ネットだったら見過ごしていたかも。...
View Article「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!2」 コイル
「面白いとはそれを見せる人間が決めるのではないです。受け取った側が発する気持ちです」 咲月は隆太にそう言い切った。...
View Article「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!3」 コイル
「漫画に使えるかも知れません。推しの出産シーンとかに」 咲月は無痛分娩が選択できるのに、「創作活動の参考になるから」とわざわざ麻酔を拒否して出産に挑み、オメガバースを体感しようとする...
View Article「無職転生~異世界行ったら本気だす(26)」理不尽な孫の手
「もちろん、これからも精一杯生きていく。 その精一杯は、もしかすると他人から見ると本気には見えないかもしれない。 でも他人から見る人生なんてそんなもんだろう?」 ルーデウスの書・26巻より。...
View Article「刻をかける怪獣」 メソポ・たみあ
『破壊の怪獣』と呼ばれる謎の怪獣により世界は滅びようとしていた。 蘭堂シンの幼馴染・凪千代アズサは防衛隊に所属していたが戦死。シンもまた怪獣に捕食され死んでしまうが、気がつくと11年前にタイムリープしていた。 今度はアズサを死なせるわけにはいかないとシンも防衛隊への入隊に奔走するのだが、いつしか彼には怪獣への変身能力が身についていた。怪獣には怪獣を!...
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