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「悪の令嬢と十二の瞳」 駄犬
「人間は記憶で構成されていて、記憶は曖昧なものだから、人間は曖昧なものになるというわけさ」 七曜のマリウスが茶を飲みながらセリーナ・ローゼンバーグに解説した。...
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「悪役令嬢は大航海時代をご所望です」 浦和篤樹
ゼンボルグ公爵令嬢マリエットローズ・ジエンドは２歳にして覚醒した。ここが乙女ゲームそのままの世界であり、自分の役割は悪役令嬢。あと10年もすればゲーム本編が開始して、一族もろとも断罪で処刑される運命だと思い出したのだ。...
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「Ｒ.Ｇ.Ｏ！」 星畑旭
ＶＲＭＭＯ〈Royal Garden Online〉は、「始まりの王、降り立ちし庭」と呼ばれる大陸グランガーデンを舞台に繰り広げられる剣と魔法の冒険ゲーム。幼馴染みから誕生祝いにそのゲームに招待された女子高生、三波南海(みなみ・なみ)はそのキャラクターメイキングにはまった。彼女は極度の魔法使いの爺さんキャラ好きなのだ。...
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「宇宙戦争掲示板」 福郎
「行ける」「行ける行ける」「もっと行ける」「ずっと行ける」「ヤバいから待避」 だいたい特務大尉の決め台詞はこれくらいが妥当。 銀河系に版図を広げた人類が初めて接触したのは、４本腕のガル星人だった。しかし、ガル星人は初手から人類殲滅を選択。科学技術で劣る人類はすべての戦線で敗戦と撤退戦を続けていた。ただ、ある１人の特務大尉が参加している戦線を除いて。...
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★「異常地帯」もの
人類と他文明との最初の接触、ファーストコンタクト・テーマものの亜流に「異常地帯もの」と区分した方がいいんじゃないかと思える作品群があります。 異世界より高度な知性体が地球を訪問するのだけれど、一見人間には何の興味がないかのごとく、ある一定の地域を障壁で覆ってしまって接触を阻む、あるいはその中では物理法則さえねじ曲がって接触が困難になるというパターン。のとか、の『』、 『ストーカー』...
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「凶乱令嬢ニア・リストン６」 南野海風
王国武闘大会の公式発表が行われた。膨大な優勝賞金もあり、その噂はあっという間に世界中に伝わり、各地から腕自慢の武闘家や冒険家たちが続々と王都に集結し始めた。まだ１年以上あるのに……。 そんな中でも注目株は冒険家リーノ。彼女の拠点ということになっている「薄明りの影鼠亭」にも、リーノに会わせろとか仲間になれとか腕試しさせろという有象無象が押しかけて、アンゼルたちをうんざりさせていた……。...
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「デスゲームに巻き込まれた山本さん、気ままにゲームバランスを崩壊させる２」 ぽち
美人だけれど美人過ぎて敬遠されたり苛められたり、まともな恋愛も出来ないままアラサーになってしまった山本凛花は、デスゲームとなったＬＩＡに元の顔まんまでキャラメイクしてしまったため、認識阻害のヴェールをつけ、最初の街でひたすら再生薬を作り続ける日々だった。...
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「千早ちゃんの評判に深刻なエラー」 氷純
「う、恨まれりゅ……」 自分の利益は誰かの損失。それくらいは千早も理解していた。 兎吹千早はぼっちでコミュ障の根暗女子。工業高校の卒業が決まっても就職先は決まらない。...
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「ロング・ウェイ・ノース」 監督：レミ・シャイエ
「わしは振りかえらない」 ９世紀のロシア、サンクトペテルブルグ。14才の貴族の少女サーシャの祖父は、調査船ダバイ号を率いて北極探検に向かい消息を絶ち、偉大な探検家であった祖父と家族の名誉は失われた。サーシャは祖父の書斎からダバイ号の航路に関するメモを手に入れたが、ロシア高官の父も科学アカデミーの重鎮である王子も関心は無く、価値はないと見放した。...
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「ゆるふわ先輩は枕で変わる」 六畳のえる
「灰島君、湯之枝さんの周りは死と隣り合わせよ。気を付けてね」 バトル漫画みたいな台詞で雪葉は灰島たちを送り出した。 私立掛戸高校にめでたく入学した灰島爽斗はつい早く登校してしまった。山間の温泉旅館の息子だったので中学までは遠かったし、高校のある都会に出てこられるという事で張り切りすぎてしまったのだ。まだ誰もいない学校……と思ったら、女子生徒がいた。先輩らしい。...
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「魔術師クノンは見えている６」 南野海風
「偉大なる神は時代の流れもちゃんと読んでいるはずです」 神が魔王と戦うために与えた力であっても、時代が変わったのだからもっと自由に使えと聖女レイエスはいう。無表情で、悪びれることなく、神の教えや意思を独自解釈して聖なる魔法を好き勝手使うことを正当化していくあたり、レイエスもまた典型的な魔術師なのだ。...
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「肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女（物理）として生きるのみ」 八針来夏
「おれは将帥だ。将帥だった。そして人の上に立つ立場の人間とは、ひとたび口にした約束を絶対にないがしろにしてはならぬ。 もし一度でもおれが約束をたがえれば、その言葉は誰にも顧みられぬ軽いものになるであろう」 だから単なる口約束だろうが、１人で10人相手に戦うことになろうと約束は守るものだとローズメイは死神の笑みで笑った。 「お前との婚約を破棄する」...
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「稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ３」 嵐華子
「自分の腹いせは生きている時に自分でしなきゃ、フェアじゃないもの」 ベルジャンヌは気に食わない相手にはそのときに拳をお見舞いしてやっているので、他人が言うような無念はなかったとラビアンジェ。そもそもベルジャンヌ＝イェビナ＝ロベニアは誰かを恨んだりすると言うほど他人に関心を持つということがなかったのだ。...
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「ダチョウ獣人のはちゃめちゃ無双」 サイリウム
「ごはん？」「ごはんは？」「たべる？」「おっきいの！」 ダチョウ獣人は天性の身体能力を持ちながら、アホな大食漢でもあった。 気がつけば異世界で鳥の獣人に転生していた。ダチョウ獣人である。...
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「異世界で魔族に襲われても保険金が下りるんですか!?」 グッドウッド
「保険がオワコンとか言っている人達は、保険の役割とかよく分かってないと思うよ」 保険とは本来は資産形成のツールではなく、病気や事故、死んだり悲しんだり不安を抱えている人を助けるためにあるのだと日笠月。悲しさも貧しさも、保険がぶっ飛ばすのだ。...
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「佐々木とピーちゃん９」 ぶんころり
「人類ってたまに、よく分からない方向へ進化することがあるよねぇ……」 ピカビカと虹色に光るだけのゲーミングパソコンを見て、アバドンはため息をついた。 結局、学校でのいじめを苦にした（姫プレイでクラスを崩壊させた）十二式は自宅に引き籠もったが、つまり彼女はみんなからちやほやされたかったのだ。...
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「ご近所ＪＫ伊勢崎さんは異世界帰りの大聖女２」 深見おしお
「わたくしはそれを知り、どこか安心してしまいましたの。（現代日本が）このような素晴らしい世界であっても、人そのものはわたくしの世界となんら変わらないのだと」 伯爵令嬢レヴィーリアは、ならば同じことはいずれ自分たちの世界でも成し遂げられると胸を張って宣言する。...
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「猫のＪＫとサラリーマン」 秋乃つかさ
「たとえその女の子が地球を滅ぼそうとする悪人でも絶対に助けなさい」 そんな風に母親に「女の子は弱いから絶対に助けなさい」と教育を受けて佐藤康介は育った。 就職して２年目のサラリーマン佐藤康介のアパートに、夜中にふらりとやって来た見知らぬ女子高生は、彼の同僚の河嶋涼葉の妹の黒葉だと名乗った。黒葉は自分が猫になってしまったので家に帰れないから泊めろという。...
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「すまん！クラスで人気の文学少女がスカートを短くしたのはオレのせいだ」 ヰ森奇恋
「面白いモノも沢山ありますし、面白くないモノも沢山あります！」 ラノベは面白いのかと聞く理比斗に葉桜は答えた。 このセリフを聞いてスネークマンショーを思い出すのはアラカン以上。音楽評論家の鼎談コントに「いいものもある、だけど悪いものもある」っていうのがあったんです。...
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「山手線が転生して加速器になりました。」 松崎有理
「だいじな思い出はデジタルデータではなく心の中に」 デジタルデータなんか何かあったら消えてなくなっちゃうのだ。 2019年のパンデミックによって人々が都市を捨てた世界。廃墟と化した東京の山手線を加速器にしようという計画が進んでいた……という連作短編集『山手線が転生して加速器になりました。』。ついに転生ものはここまで来た？ 自分としてはＯＶＡ『エリアル』接触篇・発動編を思い出しました。...
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