「負けヒロインが多すぎる」 雨森たきび
「女の子は2種類に分けられるの。幼馴染みか、泥棒猫か」 八奈見杏菜は断言する。 温水和彦は達観ぼっちな高校生だが、気がつけば周囲で女子高生たちが失恋する場面に出くわすことが多い。 八奈見杏菜は幼馴染みとの「お嫁さんにする」って約束を信じていたのに、結局男が転校生の少女を選ぶのを後押しした。...
View Article「悪役令嬢後宮物語」 涼風
クレスター伯爵家の人間は人相が悪い。顔が良くても何か裏で悪いこと企んでいそうとかいわれ、公明正大で領地を円滑に経営していても『エルグランド王国の悪を牛耳る、裏社会の帝王』と囁かれる。そのクレスター伯爵家令嬢ディアナは美しく聡明で、家族から愛されているのだが、やはり『氷炎の薔薇姫』と呼ばれ、美しく冷酷だというのだ。...
View Article「エロゲ転生6」 名無しの権兵衛
帝国との戦争も終わり、救国の英雄となったレオルドの活躍に当然のように報償として爵位と領地や金銭が与えられるが、その褒美のひとつに王族との婚姻も視野に入れられていた……。 「俺は不甲斐ない男だ。これから先、君を絶対に泣かせないとは誓いたいが、それは難しいだろう。だから、せめてこれだけは約束する。絶対に幸せだったと最期に言わせよう」 レオルドは第四王女シルヴィアにプロポーズする。...
View Article「エロゲの悪役に転生したので、モブになることにした」 時雨もゆ
「僕は、人生は選択肢で決まると思ってる」 才田奏は自分の選択がどう世界を変えるか見てみたいと願う。 気がつけば、さんざんプレイしていたアダルトゲーム『そしてセカイはあい色に』の世界に転生していた。ありきたりな王道の青春ラブコメだが、瞬く間にランキングを駆け上った大人気作だ。...
View Article「不良聖女の巡礼2」 Awaa
「たとえ、相手が腹を刺さんと刃物を隠し持っていても、受けた愛には愛で返さねばならん」 マール伯爵は人を信じ、義を重んじ、そこに藪があろうと己が道を行く人物なのだ。それが賢いかどうかは別として。 大地の聖女メリッサは滅びつつあるナヴァラ朝カタロニアの王女でもある。...
View Article「公爵令嬢は我が道を場当たり的に行く 2 」 ぽよ子
「我が忠誠は、国に。我が県は、貴女様をお守りする為に。我が全ては、貴女様の御為に。この身の全てを捧げることを誓います、我が主君」 護衛騎士アルフォンス・ノーマンはエリザベス・マクナガンに騎士の誓いを捧げた。 成り上がりの伯爵令嬢マリーベル・フローライトは某乙女ゲーのヒロインであり転生者である。...
View Article「公爵令嬢は我が道を場当たり的に行く3 」 ぽよ子
「(自分がゲームに求めるものは)『緊張と緩和』です。苦行の果てに、全てを蹂躙し尽くす快感があるのです」 エリザベス・マクナガンはそう答えた。...
View Article「剣と魔法と学歴社会4」 西浦真魚
「好きな事に夢中になる事に、一体誰の許可が、何の資格が必要なんだ?」 アレンはトゥーちゃんはもっと自分に自信を持て、やりたいことをやりたいようにやって愉しめと言い放った。今まで気にも留めていなかったのに、いきなり長年の友人のようにその背を押したのだ。...
View Article「神猫ミーちゃんと猫用品召喚師の異世界奮闘記1」 にゃんたろう
青年ネロこと根路連太は18歳の浪人生。川を流される小猫を助けたものの、足を滑らせて石段から転げ落ちて死んでしまった。...
View Article「オルクセン王国史3」 樽見京一郎
「敵が失態をやらかしているときには、そっとしておいてやれ」 戦争の天才アルベール・デュートネの言葉。 皇歴876年10月26日、オルクセン王国はエルフィンド王国に対して宣戦布告した。...
View Article「キコリの異世界譚3」 天野ハザマ
「自分がより良く生きる為に、他者を蹴落とすのは世の摂理でしょ!」 「いいや、それは人間の理屈だ。我ら理性あるモンスターはそうではない」 戦士ドドはトロールハイプリエステスのサレナの言い分をきっぱり否定する。...
View Article「転生ババァは見過ごせない!3」 ナカノムラアヤスケ
「自ら貧乏くじを引く役は、本当に良い男にしか務まらないもんだ」 だからビジネ枢機卿を信じるとラウラリス。 次の町でラウラリスが出会ったのは、剣聖教会の女騎士デュラン。剣聖教会とは「力なき献身には意味はなく、献身なき力にも意味はない」という理念の教団で、奉仕、財務、騎士団を3人の枢機卿が担当して教皇を支えている団体だ。...
View Article「神の庭付き楠木邸8」 えんじゅ
「まあ、少し環境が変わった程度じゃ、人はさして変わらないよ。習慣化していることならなおさらね」 実家に帰省してもついつい働いてしまう湊は、ちょっとどうかなと思いつつそう応えた。...
View Article「役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます」 丘野優
魔王討伐の勇者パーティーで荷物運びをしていたクレイは、魔王討伐後はひとり辺境で開拓暮らし。辺獄と呼ばれる、人に侵入を阻む魔力が強く強い怪物ばかりの地帯だが、そこを切り開けば誰でも自分のものにできるというのだ。気ままにスローライフを謳歌するだが、彼こそが魔王討伐の真の功労者。辺境の地獄でさえ、スローライフを愉しんでいる。...
View Article「役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます2」 丘野優
勇者パーティーの聖女フローラが、政略に明け暮れ自分を手駒として便利に使い倒そうとする教会に嫌気がさしてクレイのもとに押しかけたり、そのクレイとフローラが辺獄の奥に住むエルフたちの悩みをあっさり解決していた頃、王都では勇者である第二王子ユークは王位継承を巡る権力抗争のただ中にいた。...
View Article「転生ババァは見過ごせない!4」 ナカノムラアヤスケ
「調子の狂うお嬢さんだぜ。話してると近所に住んでた口うるさい爺婆どもを思い出す」 「不思議なことに、似た類いのことをよく言われるんだな、これが」 リベルのぼやきにラウラリスは軽快に笑って応えた。 あいかわらず悪徳女帝の時代に回帰しようとするその秘密結社『亡国を憂える者』はうざい。せっかく平和になった世の中を満喫しているのに、それを台無しにしようとする連中だ。...
View Article「ブレイド&バスタード」 蝸牛くも
「善き生と、善き死を迎えられますように」 シスター・アイニッキは死とは価値ある生をまっとうした結果だと祈る。 死体漁りと揶揄されるイアルマスだが、彼は迷宮の遺体回収屋ではない。あくまでソロで潜る冒険者だ。《迷宮》に潜っては冒険者の死体を回収しては教会に持ち込むのは、シスター・アイニッキへの借りを返すためでもあるし小遣い稼ぎでもある。そこで蘇生させる金があるのか、蘇生が成功するか否かは関係ない。...
View Article