「思っているよりずっと強いの、私達」小学生の少女バーバラ・ソーソンは自分の殻に閉じこもって学校では孤立している。つきあいのあるのは学外のたまり場で『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイする男たちとイギリスからの転校生ぐらい。そして、その空想癖から来る言動はスクールカウンセラーに呼び出されるほどだ。
彼女は言う。いつか巨人が来る。わたしはカバンに入れて持ち歩いているハンマー、コヴェルスキーを振るってそれと戦うのだと……。
重い中二病に罹ったかのような小学生が、嵐の中で巨人に立ち向かう物語。
眼鏡をかけてウサギ耳をつけたの冒険譚で、映画版は眼鏡を外したら美少女になりそうなキャラクターで「もしかしたら本当に」感が出てくるけれど、原作コミックは小さくて野暮ったい少女なので「現実逃避」感の方が強く感じられますが、いずれにしても「これはリアルかファンタジーか」悶々しながら読む物語です。
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