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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「淡海乃海 水面が揺れる時 八」 イスラーフィール

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「年老いてからではなく若い時から養生せよ」
 朽木基綱が嫡男、堅綱に語ったこと。
 朽木の家は大きくなりすぎた。もはや、初陣とはいえ適当に戦場に出て大将首を取れば良しなんて時代ではない。当主に求められることは、まず戦略眼と広い視野。そして少しでも長生きして後継を育てることなのです。

 毛利との戦いが始まった。
 朽木は高松城を包囲すると堤を築き、水攻めを仕掛ける。次第に水没していく高松城。城下町は既に水面下だ。
 これは単なる毛利との戦いだけではない。織田や上杉に対して、朽木はこれだけのことをする財力、動員力があることを誇示しているのだ。
 朽木基綱の目は、既に全国統一を視野に入れている……。

 この巻では、後継者争いをなんとか乗り越えた上杉家、後継者争いに陥りそうな織田家、そして秀でた後継者に恵まれず小さくまとまろうとしている毛利家との対比で描かれます。

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