「戦国小町苦労譚13」 夾竹桃
「遊びは全力でやるからこそ面白いというものよ」 濃姫にとっては家中の権力争いも敵方の忍びの跳梁もすべて暇つぶしの対象だ。それで命を落とす方はたまったものではないが。 ヴィットマンとバルティが消えた山は不可侵の聖域となった。帝が詔書を発し、神体山に定め、社も建立するというのだ。それは、信長や朝廷がそれだけ静子の存在を重く見ているということだ。...
View Article「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする8」 流優
勇者ネルからユキにお誘いが来た。 「ダンジョン攻略することになったから、おにーさんも来ない?」 教会の上層部の醜聞が庶民に伝わってしまったので、ここらで人気取りに何か目立った成果が必要なのだ。もちろんダンジョンの主といったら魔王なのだが、ユキは「一攫千金だー!!」とはしゃぐだけだ。...
View Article「狼は眠らない04」 支援BIS
「統治者はどんな統治をすることもできる。だがそれは、統治される民の思いをくみ取ってのものでなくてはならん」 知った上で無視しなくてはいけないこともあるが、民の怒りを放置すれば統治は破綻するとイライザに語るレカン。...
View Article「ベルサイユの獅子」 なめこ印
未来知識を持ちながら過去へ転生した少年シモンは、戸惑いを覚えながらも自分がどこにいるのか気がついた。時は18世紀。場所はイタリア半島の西に位置するコルシカ島であり、自分を拾って養子にしてくれた親切な夫婦は……やがて英雄となるナポレオンの両親に違いない。 ところが、やがて本当に生まれた子供は女の子だった。彼の知っている歴史とは別の世界だ。...
View Article「淡海乃海 水面が揺れる時 八」 イスラーフィール
「年老いてからではなく若い時から養生せよ」 朽木基綱が嫡男、堅綱に語ったこと。 朽木の家は大きくなりすぎた。もはや、初陣とはいえ適当に戦場に出て大将首を取れば良しなんて時代ではない。当主に求められることは、まず戦略眼と広い視野。そして少しでも長生きして後継を育てることなのです。 毛利との戦いが始まった。...
View Article「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする9」 流優
「本当にカッコいい悪役って、主人公以上に作品を輝かせていると思うんだ」 自分もそんな悪になりたいと魔王ユキ。 ものの弾みで新龍王になってしまった魔王ユキ。一度は古代龍の集まる「龍の里」に行ってみようかと考えた。曲がりなりにも龍王だから挨拶のひとつもしておいた方が良かろうと思うし、何より古代龍である妻レフィを里の龍が見違えてびっくりするのを見たいのだ。...
View Article「サモナーさんが行く IV」 ロッド
イベントモンスターを倒した結果、エリアポータルを開放してしまったキースは、ポータルを開放し広域エリアマップへの道を開いたのだが、各地に点在する拠点エリアポータルを確保することこそ最優先事項と判断した。つまり、どんどん最前線攻略組の先へ行き、新しいマップで思う存分に強敵と戦いたいということだ。...
View Article「サモナーさんが行く V」 ロッド
PK(プレイヤーキラー)によってキャラクターを失ったプレイヤー、ラムダは新たなクラス復讐者(アヴェンジャー)として再エントリーし、PKK(プレイヤーキラー殺し)として戦えるようサモナーのキースに実戦稽古を依頼した。思うところのあるキースだが、彼にとってはゲーム攻略のついでである。 その頃、プレイヤーが集まって、古い村を拠点として立て直す「風霊の村復興プロジェクト」が開始していた……。...
View Article「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます3」 やしろ
「わたくしは姿は歌姫ですが、心は御方の騎士なのです。武器を持たぬ戦いをするのですわ。あなた方もその気概をお持ちなさいまし。我らは武器を持たぬ騎士なのです」 歌姫マリアはそう言い切った。 兄弟は既に女たちを味方につけていた。...
View Article「亡びの国の征服者2」 不手折家
騎士家の名家であるホウ家の跡取り息子、ユーリは騎士院に進学し、キャロル王女やミャロらと共に学ぶ一方、学業の傍ら植物紙の製品化事業を興すことを決めていた。 そんな多忙の日々の中、彼は語学授業でクラ語講師であるイーサと出会う。彼女はこの国では珍しい、敵国クラからの亡命者であり、優れた宗教家だ。その思想があまりに危険と判断され、クラでは活動できなくなっていたのだ。...
View Article「錆喰いビスコ」 瘤久保慎司
「俺が矢で、お前が弓だ。俺達は弓矢だ! そういう、二人だった!」 いいバディ小説でした。 東京が謎の爆発で消し飛び、それとともに日本中に広がった《錆び風》は、人を生きながら錆びさせるだけではなく、すべてを砂と化し砂漠を広げていく。...
View Article「ウォーシップ・ガール」 ガレス・L・パウエル
「ゲリラのルールで行くってこと?」 「ぼくたちは負け犬なんだもの」 「再生の家」は星間移動をする種族の連合体であるマルチプリシティの各勢力から独立した人命救助団体。これに所属するカーニヴォール級重巡洋艦〈トラブル・ドッグ〉は、群島戦争の際に何十万もの非戦闘員の命を奪ったことから心を病み、退役して非武装艦として「再生の家」に加わったのだ。...
View Article「気づいたら最強のアンデッドになってた」
「だって、これはもう、ただの屍よ」 ジオンはコミュ障気味でソロでダンジョンに挑む冒険者だが、20歳の若さでBランク昇格したから、それなりに才能はあったのだ。それでも、高難易度に挑むには力が足りなかった。魔物の猛攻の前についに倒れてしまう。...
View Article★サラリーマン小説から企業エンタテイメントへ
戦前のユーモア小説の流れで、戦後になってサラリーマン小説と呼ばれる娯楽小説が1950年代になると発表されるようになった。その代表は、源氏鶏太『三等重役』(1951)である。『三等重役』は前社長の追放でいきなり社長昇格したサラリーマンの奮闘譚だが、このように会社組織の中で、創業者一族でも何でもないサラリーマンが出世したり、恋愛に花を咲かせるのがサラリーマン小説の醍醐味だった。...
View Article★ランキングと物語の傾向
では、本当にティーンエイジャー以外が主役の作品は増えているのだろうか? ここで、小説投稿サイドの代表である「小説家になろう」の人気ランキングを見てみよう。日間や週間ランキングは変動が大きく、ジャンルによっても読者数か違うので、2020年10月の総合ジャンルの累計ランキングが対象だ。(2020/10/13) 順位/著者/タイトル/初掲載/初出時主人公年齢 ①伏瀬...
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