★誰も出世レースに勝とうとは思わない
念を入れてみよう。「小説家になろう」の総合ランキングの累計順位を200位までチェックするようにしてみた。 数え間違いや解釈違いがあるかもしれないが、「小説家になろう」総合ランキング(累計)の200位以内の作品に、「不遇な成人主人公(以下「大人」)が転生・召喚・その他の理由で環境が変わり、再スタートして幸せになろうとする」作品は107タイトルであった。...
View Article「宇宙へ(上)」 メアリ・ロビネット・コワル
「結婚もまた、人生における"以前"と"以後"の境目なのですから。わたしたちは日々、たくさんの境目に遭遇しています--たんにそれと気づいていないだけで。境目自体は問題ではありません。これからもつねに、"以前"と"以後"はあるでしょう。問題は、その境目を越えたとき、自分がどう対処するかなのです」 ユダヤ教ラビの説法。...
View Article「宇宙へ(下)」 メアリ・ロビネット・コワル
「宇宙計画が安全であることを証明したければ、ロケットが女性を乗せられるほど安全であることを誇示すべきなのよ」 エルマ・ヨークは逆境をきっかけへと転じるべきと論じた。 大きな事故も起きるが、宇宙開発を止めるわけにはいかない。地球環境は刻々と悪化し、食糧不足が進行し、暴動やテロが起きるようになっていたのだ……。 女たちは翔びたい。...
View Article★ウェブのランキングは書籍の売上高じゃない
統計的に見て、ウェブ小説の4割くらいがジュブナイルとはちょっと違うということになった。おっさんやら少女になったおっさん、はたまた悪役令嬢になったおばさんが主役の物語を少年少女向きと言うには無理があると判断したからだ。 しかし、ウェブで人気があったからといって、書籍になったらどうだろう?...
View Article★比率は高いが売上げではまだまだ
文芸全体だと埋没しちゃうので、対象をライトノベル・ライト文芸に絞ってみた。 比較対象のウェブ小説が「小説家になろう」の総合累計ランキングなので、書籍については「書籍ランキングデータベース」による、ライトノベル関連書籍の累計発行部数を見ることにして、とりあえず、コミックや電子書籍も含めたシリーズ累計50万部以上に絞って集計してみた。...
View Article★お仕事小説系ライトノベル
一般にライトノベルと呼ばれている文芸作品群には、従来のジュブナイルの延長である少年少女が主人公であるものと、かつてのサラリーマン夢小説の変化系が混在しているという論に従って、もうちょいリストを見てみることとした。...
View Article★お仕事ミステリ系ライトノベル
この10年ほど、具体的に言えば『ビブリア古書堂の事件手帖』(2011)のヒットあたりから、喫茶店とか古書店とか雑貨屋とかの主人や店番がちょっとした日常系の謎を解くミステリを、ちょっと落ち着いたタッチのマンガ風イラストで売り出すことが増えたのです。その代表が『珈琲店タレーランの事件簿』(2012)となります。...
View Article「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」 監督・原作:MTJJ
「空間属性、マジうざい」 「羅小黒戦記」がついに日本語吹き替え版が製作されて、メジャー公開というのでお出かけ。ただし、9.1chの特別音響上映版は劇場と時間を選ぶので、劇場選びが大変でした。...
View Article「社畜男はB人お姉さんに助けられて――2」 櫻井春輝
先代社長の恩に報いるため、職責に見合わない仕事量を押しつけられても、理由なく給料を下げられても、どれだけ残業しても手当がつかなくても頑張ってきた柳大樹だが、そろそろいいかと思うようになっていた。無理なものは無理なのだ。 ただ、気がかりなのは指導していた3人の後輩のことだけ。ただ、彼らも転職を考えているらしく……。...
View Article「現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1」
会社が倒産し、再就職先はブラックで、身体を壊してのたれ死にしたのは前世のこと。今は、乙女ゲー『桜散る先で君と恋を語ろう』という、現代日本と酷似していながら華族特権が生き残る世界で桂華院瑠奈という悪役令嬢のポジションにいる。...
View Article「厳しい女上司が高校生に戻ったら俺にデレデレする理由」 徳山銀次郎
下野七哉はいつまで経っても仕事のミスが多く、上司である課長、上條透花に頭が上がらない。ところがある日、二次会、三次会と呑み歩いた果てに辿り着いた神社から高校時代へタイムリープしてしまう。 これはチャンスと、高校の1年上の憧れの先輩こと、上條透花にアプローチする下野だったが、その下野課長が別人のように下野にデレデレしてくるのだ……。 「あなた、もしかして、し、下野くん!?...
View Article「レベル94少女からの最後の挨拶」 汀こるもの
「若人は悩みが多いなあ。昔の日本人、もっと無茶苦茶やってしれっと生きてたぞ」 三の姫の従者で汚れ仕事専任の雀が壊れた。報われないまま、ちょいと人を殺しすぎたらしい。ついでに諍いで殺せぬはずの神使である毛野まで殺してしまったので、霊的にぽっかり大穴が開いてしまった。 この穴を埋めるために現れたのが、1つのネタで800年使い回されてきた男ことネームド大天狗、遮那王尊。つまり源義経である。...
View Article「江戸時代の遊郭の楼主に生まれ変わったので遊女の待遇改善に努めつつ吉原遊廓の未来も変えようと思う」 水源
35歳、風俗店員だった男は、過労による運転ミスで事故を起こし死んでしまう。 そんな男を弁財天らしい存在がすくい上げ、江戸時代の遊郭の跡継ぎへと転生させた。弁財天が守護する吉原の女たちを助けてみせよと……。 タイトルまま、江戸時代の遊郭の楼主に生まれ変わった男が、遊女の待遇改善に努めつつ、吉原遊廓の未来も変えていこうと、できることから一歩ずつ進んでいく話。...
View Article「月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 2」 黄波戸井ショウリ
「他人から見てくだらなくても、将来の自分から見てつまらなくても、今、苦しいなら、それは本物です」 今思えば小さい悩みだったとか、くだらないことだったとか、そんなことは関係ないのだと松友裕二。 松友が帰宅してみれば、実家から家出してきた妹・裕夏がミオの部屋にいた。...
View Article「四畳半開拓日記04」 七菜なな
山田はサラリーマンなので、当然異動はある。辞令が下り、関東から関西に転勤することになってしまう。 となると、アパートは安アパートなのでそのまま借り続けるとしても、今までのように村の面倒を見られなくなってしまう。そこで、なんとか自分が居なくても村作りが進むよう考えるのだが、転勤の話をぎりぎりまで黙っていたので、後輩のミサキちゃんがご機嫌斜めなのである……。...
View Article「地球さんはレベルアップしました!」 浦之瀬開
「お父さん、男だとか女だとか、大人だとか子供だとか、もう関係ないんだよ。修行して、ダンジョンに潜り、稼いで、修行し、ダンジョンに潜り……その時に備える。それを怠った奴は簡単に大切な物を失う、そんな時代になるんだよ。だから、わかってお父さん」 可愛いロリッ娘だった羊谷命子は、女子校に通いながらダンジョン探索の修行をすると父親に宣言した。 『ふぉおおおお、みんなー!...
View Article「銀河連合日本 Project Enterprise」 松本保羽
「米国は舐めてはいけない」 日本以外の諸国は、米ロ中も含めて一歩も二歩も遅れを取っていたが、それでも合法非合法、友好的非友好的な手段を駆使して、銀河文明に追いつこうとしていた。そんな中、過去の因果からティエルクマスカより技術供与を受けることとなった米国は、大型宇宙船開発計画に着手することとなったが、受けた技術はあくまで限定的なものであり、その達成には困難が予想された。...
View Article「OL進化論42」 秋月りす
「家庭を持って苦労した後の一人暮らしは、孤独じゃなくて自由と解放なのよ」 まだバブル景気の余韻の残る89年スタートのシリーズも、もう30年と一回り。バブル景気を体験した世代が現役世代を眺めながら、質素になったねえと囁いてます。...
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