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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「異次元世界の扉」 テッド・ホワイト

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「勝負ニハ勝ッタ--ダガ、戦イハコレカラダ--」

 ニューヨークのタクシードライバー、マキシミリオン・ケストはある日超能力に目覚めてしまう。その力はコーヒー茶碗とコーヒーの分子結合をも見通し、操作し、果ては時間すらも制御可能となっていた。
 能力を隠して生きようとするマックスだが、地球を陰で支配しているという組織に目を付けられ、恋人のフランシス・トーンを人質にされてしまう。そして気がついたときには、超能力を失った状態で見知らぬ砂漠、異次元世界クワナールに放逐されていた……。

 いきなり超能力を得た人間が、いきなりその力を奪われて異世界に放り出され、恋人を救出するためのサバイバルに突入するという異世界アドベンチャー。超能力が無くても強いじゃねえかと突っ込みたくなる暴れっぷりです。能力戻ったらほぼ神さまです。書いたのは毒舌と新人発掘で有名なアメイジング誌編集長のテッド・ホワイト。
 イラストがあるのは、この時期の創元推理文庫でも珍しいかな。濡れ場もきっちり抑えていますが、絵柄が絵柄ですので今となっては週刊誌かスポーツ新聞の連載小説の挿絵っぽいです。イラストの南村という人は、絵物語作家でデビューし、第一次怪獣ブームでは怪獣イラストを描いたり、SM雑誌の小説挿絵などを描いていた人なので、確かにそのまんまだと思いました。

【異次元世界の扉】【クワナール・シリーズ1】【テッド・ホワイト】【南村喬之】【創元推理文庫】【物質転送機】

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