「異次元世界の扉」 テッド・ホワイト
「勝負ニハ勝ッタ--ダガ、戦イハコレカラダ--」 ニューヨークのタクシードライバー、マキシミリオン・ケストはある日超能力に目覚めてしまう。その力はコーヒー茶碗とコーヒーの分子結合をも見通し、操作し、果ては時間すらも制御可能となっていた。...
View Article「異次元世界の女魔術師」 テッド・ホワイト
「戻らなくては。伝送装置がまた狂ったのよ」 まるでスタートレックのような展開。 いつの間にかエドワードとアーチャーという2人の男が大公に成り上がってからというもの、タナコールの町の住人は精神を操られて奴隷化されてしまっていた。 かろうじて街を脱出できたエルロンは、以前にマックス・ケストに存在を聞かされていたゾミノールの魔女に助けを求めようと旅に出たのだが……。...
View Article「異次元世界の狼」 テッド・ホワイト
「きょうは、あんたは太陽を浴びて眠った、だからまた立ち上がれるだろう」 遊牧民の少年マクスターンは、他の民と容貌が異なることからヒキガエルと罵られ、やがて村を出て放浪の旅に出ることになるが、その道連れは1匹の狼のみ。目的地はない。とりあえず自分と同じ人間、あるいは父親に会いたい、それが目的だ。...
View Article「惑星間の狩人」 アーサー・K・バーンズ
見失っていた『惑星間の狩人』を無事発掘できたので記録。こうやって見ると、原書と同じくモンスターイラストのコラージュですね。話は今読んでも面白いので、『地球への追放者』や『異世界の帝王』と並んで、今のラノベ風のイラストで、かつ新訳で復刊して欲しい作品の1つです。 【惑星間の狩人】【A・K・バーンズ】【創元推理文庫】
View Article「シャインポスト」 駱駝
『アイドルはファンだけを想い、ファンはアイドルだけを想う。他は、全部余計な雑念なんだからね』 アイドルを世に送り出そうとしていたマネージャー、日生直輝は最強と言われながら会社を追われた。誰よりも熱く徹底的に仕事を追求する日生に他の社員がついていけなかったのだ。...
View Article「まっしょうめん! 小手までの距離」 あさだりん
「あれをかいだとき、決めたの。こんなところで、わたしの青春をムダにしちゃいけない、って。高校に入る前にやめてやる、って」 剣道の大会で体育館に防具の臭いがこもっているのを経験した茜の決意。 6年3組の林成美は瑞法寺剣道クラブに入門したばかりの初心者。...
View Article「私は存在が空気」 中田永一
「ようこそ、この世界へ」 今どきエアコンも付いてない六花荘はオンボロアパート。その201号室に新しく引っ越してきたのは祖母がロシア系だというロングヘアーがさらさらの湯川さん。 ところが、この湯川さんはどうやらパイロキネシス、発火能力者らしい。彼女がくしゅんとくしゃみをすると畳が焦げるのだ……。...
View Article「陰陽師は式神を使わない」 藤原京
ファンタジーのライトノベル風に見せて売っておきながら、実はぜんぜんファンタジーではないのが『陰陽師は式神を使わない』。 馬神太一郎は平凡な高校生だけれど実は陰陽師の家系で、占いについて語らせたらなかなかのもの。ところが幼なじみの尚之が余計なことを言ったせいで、それが高校のクラスメイトにばれてしまう。...
View Article「百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話」 としぞう
「オレは百合が好きだ。百合ってのはよぉ、ケースに飾られた綺麗なモンばかりじゃねぇ。もっと泥臭い、雑草みたいな百合があってもいいじゃねぇか」 一生懸命咲いていれば、それはどんなものであれ尊いのだ……という言い訳。 幼なじみの2人の美少女、成績トップでお姫様みたいに可憐な百瀬由那とスポーツ万能で凜々しい合羽凜花は、周囲が尊いとあがめて『聖域』と呼び、絶対不可侵の百合の聖域とみなしていた。...
View Article「おんなのこ物語4」 森脇真末味
「ぼくは人間が嫌いなんだ。だけど、一人ではたえられない」 音楽に真剣に打ち込めば打ち込むほど、人は京介から離れていく。京介はコミックバンド「桃色軍団」に参加して、ほどほどのプレイで満足しようとする。 そんな京介に、尚子は感情を叩き付ける。自分は我慢なんかしない。泣きたいときに泣き、笑いたいときに笑うのだと……。...
View Article「死なないセレンの昼と夜」 早見慎司
「人間面をするのなら、人間の生き方をしなさい」 さもなくばヒトデナシだと、化け物と呼ばれるヴァンパイア。 気がつけば大洋から水が消えていた。飲料水から原発の冷却水まで水が豊富にあることが前提の文明が崩壊するのに、さほどの時間は必要なかった。 人類が黄昏の季節となり、わずかに生き残った人々が細々と文明を維持している西暦2500何年かのこと。...
View Article「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂冬馬
「物語の中の兵士は、必ず男の姿をしていた」 そこには性暴力を振るわれた女性も、戦って敵を殺した女性の姿もない。 モスクワ近郊の村に住んでいた猟師の娘、セラフィマは侵攻してきたドイツ軍によって虐殺された村の唯一の生き残り。彼女は母を殺したドイツ人狙撃兵に復讐すべく、自らも狙撃兵となった。 彼女は第39独立親衛小隊へ配属となり、やがて戦場へと出るのだが……。...
View Article「Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05」 之貫紀
「楽しい人生に、ある程度のイベントは必要だ。だが、一気にまとまって来られても困るんだよ。もっとバラけろよ!」 3ヶ月前まではモブの社会人たちにとって国家的スケールの問題が次々に降りかかるのは辛い。 Dパワーズのオークションが軌道に乗るにつれ、本人たちの意図せぬところで事態が動き出していく。自衛隊や公安、各国の政府や軍、マスコミ、それぞれがオーブ獲得の謎を巡って動き出している。...
View Article「戦乱学園!」 藤原京
晴嵐学園の学生23寮は城である。 学園内は戦国時代の国を模した地形となっており、各勢力が城を奪い合う国取り合戦が週末になると開催される。しかし、実際の戦国時代に比べれば、電話やインターネットがあり、いざとなれば警報が鳴り、全寮に呼び出しがかかるのはありがたい。...
View Article「異世界帰りのパラディンは、最強の除霊師となる3」 Y.A
「広瀬は死ねばいいと思う」 広瀬裕の同級生からの評価。美少女たちに常に囲まれて、登下校からアフターまでいつも一緒なのだ。 除霊の仕事で何億と稼ぐ裕だが、まだ未成年だからと自由に使えるのは子供の小遣い程度。かわいくて頼りになる美少女たちとの同居生活だが、彼女らも色恋よりも損得勘定優先のつきあい。それでも黙々と持ち込まれる厄介ごとを片づけていくのだが、今回の仕事はアイドルの護衛。...
View Article「ログアウトしたのはVRMMOじゃなく本物の異世界でした」 とーわ
デスゲームと化した新世代VRMMO『アストラルボーダー』は、多くのプレイヤーたちの犠牲の上にクリアされることになった。だが、最終ボスである魔神の攻略パーティー最後の生き残り、神崎玲人は自らの命と引き替えに仲間たちの蘇生を願ったが、気がつけば現実の世界で目を覚ましていた。...
View Article「海鳥東月の『でたらめ』な事情」 両生類かえる
「財布? 携帯? ぜんぜん違うよ。私が盗まれたのは――鉛筆さ」 奈良芳乃はシャープペンシルを使わない。きっちり削り揃えた鉛筆を常に筆箱に揃えているのだが、それが盗まれているのだという。しかもきっちり同じ銘柄、同じ削り具合のものとすり替えて。 吉乃から相談を受けた隣の席の海鳥東月だったが、その夜、彼女の自宅に不思議な少女がやってきた。...
View Article「異世界転移、地雷付き。6」 いつきみずほ
立派な家が建ったけれど、おかげでナオたちの手元の資金が心許ない。そこで、伐採地がモンスターの闊歩する危険な森の奥ということで供給が滞ってしまった高級家具用の銘木伐採に向かうことにしたのだが……。...
View Article「人狼への転生、魔王の副官15」 漂月
南国のクウォールから留学生としてシュマル王子がミラルディアにやって来たが、カルチャーギャップで到着早々トラブル。それを乗り越えることが必要とフリーデたちに説き、シュマルには自分と意見の異なる者さえ束ねるのが王の仕事と教えるヴァイトだったが、その頃、開拓が進む樹海では強大な力を持つ何物かが動き始めているのが確認されていた。...
View Article「佐々木とピーちゃん4」 ぶんころり
ホテルはまさに一触即発……を通り越して戦場となっていた。内閣府超常現象対策局の星崎さんに二人静、異能力者死すべし!な魔法少女、天使と悪魔のデスゲームに絶賛参戦中のお隣さん、それに異界から来たエルザ様とみんな揃って鉢合わせして、魔法や異能力、銃弾やマジカルが右へ左へ飛び交っていた。 そんな騒ぎのさなか、佐々木には上司から新たなお仕事が与えられていた。...
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