
夕方17時55分の回は満席。ちらほら小学生連れの家族もいるし、高校生大学生らしき姿もあるけれど、全体的にはなんとなく敬老会の映画鑑賞会みたいな客層で、平均年齢は50歳くらいかも。40以下ということはないね。
時に西暦2202年。
宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへの大航海で持ち帰った〈コスモリバース・システム〉により、地球は復興への道を歩み始めていたが、一方では同盟国となったガミラス帝国と共にガトランティス帝国との戦いに加わっていた。
まだ大都市周辺には荒地が残る中、地球は軍拡への道を歩み始めていたのだ。波動砲を封印するというイスカンダルとの約束すら反故にして……。
うん、まあ、ガミラス高官の前で、ガミラスにとって信仰の対象ですらあるイスカンダルとの条約を単なる「口約束」と切って捨てたのは、芹沢参謀長の失点じゃないかな。そして、その結果生まれたアンドロメダ級戦艦ですが、航宙母艦型の三番艦〈アポロノーム〉ですが、他はアンドロメダ、アルデバラン、アキレス、アンタレスとすべてAで始まる天文用語なんだけれど、アポロノームだけは違うんですね。語源不明。正確には、小沢さとるの海洋冒険マンガ「サブマリン707」に登場する超巨大潜水空母アポロノームより先行例が見当たらず、そのアポロノームというのは乗っ取られて敵になる艦の名前で、つまり客船にタイタニックとつけるくらい縁起の悪い名前なのです。やめときゃいいのに。
そしてガトランティス側の大戦艦、明らかに他のガトランティス艦と違っていて、いかにも他の文明の戦艦を拿捕して使ってます……という感じがありあり。だって、航跡違うし、ワープアウトしたときにグルグル回ってないもの……。
〈ゆうなぎ〉の設定を見たら「スコードロン・リーダー」とあるのを見てびっくり。戦隊指揮艦だか小艦隊旗艦というなら、単艦で突入してたらいかんだろ? こういうところが2202の脇の甘さを象徴しているかと思います。
【宇宙戦艦ヤマト2202~愛の戦士たち~】【第一章 嚆矢篇】【羽原信義】【小林誠】【福井晴敏】【湖川あおり】