Quantcast
Channel: 付け焼き刃の覚え書き
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3193

「ダンジョンで潮干狩りを1」 大正

$
0
0
 ライン工を20年続けてきた安村洋一は40歳でいきなり解雇された。しかし、この年になると特に資格もないと再就職は難しい。そんな安村にハローワークのお姉さんが紹介してくれたのは「ダンジョン探索者」。世界各地に突如出現したダンジョンは今になっても正体不明で攻略もあまり進んでおらず、特にこのあたりのダンジョンでは若い人も探索者も足りていないらしい。
「え、今からでも入れるダンジョンがあるんですか?」
 探索者応援制度という国の仕組みもあって、探索者をしていても無職扱いで失業手当は出るという。それならばと試しに講習を受けダンジョンに潜ってみたが、それが意外と安村には合っていた。浅い階層で出現するスライムは弱くてたいした害もないけれど倒すのが面倒なモンスターだが、そういう単純作業はライン工だった彼の十八番だったのだ。
 黙々とスライムを狩り続ける姿を見た他の探索者は、彼を「潮干狩りおじさん」と呼んだ……。

 無理せず欲張らずご安全に!……な、40代おっさんのダンジョン探索日記。賞を取ってコミカライズ決定で書籍化も!……と思ったらKindleオンリーでしたよ。買ったけど。
 話としては『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』の系統の、転職して現代ダンジョンに挑むことになったおっさんが、ひょんなことから便利なスキルを手に入れて有利に攻略を進められるのだけれど、その本質はダンジョンの特性を統計的に分析しながら攻略していく点にあるという点。面白いけど持ち物確認は手を抜かず、細かく段取りするところまで繰り返し語られるので、まとめ読みには不向きかな。毎日少しずつ更新を楽しみにしながら、新聞連載の感覚で読んでます。

【ダンジョンで潮干狩りを】【大正】【TAPI岡】【Rentaコミックス】【ゆるやかに進むダンジョン探索記】【小説家になろう】【指さし確認】

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3193

Trending Articles