「悪役令嬢、宇宙を駆ける」 甘味亭太丸
リリアン・ルゾールは高慢で無能な悪役令嬢だった。その彼女の行動が艦隊壊滅を招き、生き残ったものの左遷され続けて60年、異星人の大艦隊の前に捨て石にされ戦死したと思ったら60年前にタイムリープしていた。...
View Article「千早ちゃんの評判に深刻なエラー3」 氷純
新人アクターの千早に回ってくる依頼には碌なものがない。依頼受注候補の一覧は戦闘系ばかり。AIがそっちが向いていると判断しているのだ。そんなことないのに。...
View Article「天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる2」 江崎乙鳥
「人間が陽気に騒ぐのはいいことなんだ。生きている者の力を示すことで闇の力を押し返す助けになる」 ガジュラは酒杯をあおった。...
View Article「『無刀』のおっさん、実はラスダン攻略済み 」 末松燈
「じゃ、じゃあなんで脚なんてついているんだね!? 人型にする意味がないじゃないか!」 『それが「脚は飾りで必要なんです!」「えらい人にはそれがわからないんですよ!」なんて、舞依が』 英二は長官にそう説明したが、正直自信はない。...
View Article「剣と魔法と学歴社会5」 西浦真魚
今度の人生こそ青春を謳歌するぞ!と意気込むアレンだったが、後期最大の青春行事である林間学校はそれどころではなくなっていた。騎士団では〈百折不撓〉とも呼ばれた学園理事にして今はAクラスの担任、ゴドルフェン翁が本気を出して軍事訓練さながらのミッションを押し込んできたのだ。...
View Article「魔術師クノンは見えている7」 南野海風
「クノンは無関係ではなくなったので」 聖女のその言葉の意味をクノンはまだ知らない。 魔術都市ディラシックにヒューグリア王国の第9王女、クノンの婚約者ミリカが来訪した。クノンが学園に入学して以来だから、おおよそ1年半ぶりの再会だ。お互いに抱き合って再会を喜んだのも束の間、師匠ゼオンリーと魔術談義に夢中になるクノンに思うことがないでもないミリカだが、彼女にはこの街に来てやるべきことがあった。...
View Article「道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました2」 イコ
「大人って物凄く嫌なことがたくさんあるんです。その中でも責任を背負うというもっとも嫌なことがあります。彼は自ら責任を背負う道を進んでいるんです。それは大人になりたいと思うことと同義だと思います」 阿部秀雄は大人になるのに男女は関係ないし、責任を背負う覚悟があるかどうかではないかと語る。...
View Article「中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!」 猿渡かざみ
『上司より強い部下なんて』 実は魔王より強い中ボスはいる……。 勇者の拠点にもっとも近い〈しじまの洞窟〉に中ボスとして配置された千手のナルゴア。捨て石同然だが気にせずダンジョン改革を始めたナルゴアは1年にして難攻不落の大迷宮への立て直しに成功! しかし、そこに攻め寄せてきたのは先に魔王を倒した伝説級の勇者パーティー。...
View Article★スピーチに使えるかも知れない語録「友(1)」
「共感はどうあがいても無理な人とは無理。でも理解は頑張ればできるから」 理解があれば、人はともに生きられるからと、市井かりん。 名古屋の街中のごく普通の喫茶店を舞台にした物語。前作『高杉さん家のおべんとう』と同じ世界で、後日談的エピソード付き。 『かりん歩』 柳原望 「友達なんてお気に入りが何人かいれば良いだけです」 エーリカ・アウレリアはオーギュスト・イグニシアにそう告げた。...
View Article★スピーチに使えるかも知れない語録「友(2)」
「関わる人は選べても、出会う人は選べないから。だから、深く関わりたいと思えるような、良い人と出会えるって言うのは、ものすごくラッキーなことだって思う」 沙優のバイト先の先輩ギャル、結城あさみの言葉。 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』 しめさば 「だれもがおたがいにとってはエイリアンなんです。それでも、このとおり、わたしたちは友人になっています」...
View Article★スピーチに使えるかも知れない語録「友(3)」
「友だちなんかいません。みんないつも……遠くにいて、ときには側に来て肩をたたいたりするけれど、本当はいつもぼくより大切な仲間がいて、時がたてばもどっていく」 みんな遠くから手をふっているだけで、友だちなどいないと八角京介。 『おんなのこ物語』 森脇真末味 「親友キャラはキングオブ便利屋だから」 親友キャラがいいギャルゲーに駄作はないと『くもソラ』の主人公「成瀬祐樹」になった男は断言する。...
View Article「王都の行き止まりカフェ『隠れ家』」 守雨
難病で死にかけていたマイを見舞った祖母は、彼女を異世界へと転移させた。一方通行だが、異世界転移による肉体の再構成が病巣を排除すると信じて。 マイの祖母はかつて異世界から飛ばされてきた魔法使いだったのだ。...
View Article「空想映像文化論」 氷川竜介
『表紙の「SF」とは、広範囲に「空想映像」を引き受ける越境的なキーワードだったのです』 テレビまんが文化をヤングアダルト向けにアップデートすれば、「SF」をシンボルとして垣根のない世界が生まれるかと思われたが、そうはならなかったんだよ。ならなかったんだ。SF・特撮・アニメはバラバラのカルチャーとして受け止められるようになった。それで話はおしまいだ。...
View Article「悪徳貴族の生存戦略3」 わんた
隣領のデュラーク男爵はジャックのジラール領に対する野心を捨てず、暗殺者を送り込むだけではなく、境界線ギリギリにまで兵士を送り込んできた。どう見ても侵略間近だが、ここで王家は頼りにできない。もとより魔物の多い辺境の話だ。それくらい自力で守れない領主に用はないのだ……。...
View Article「ダンジョンで潮干狩りを1」 大正
ライン工を20年続けてきた安村洋一は40歳でいきなり解雇された。しかし、この年になると特に資格もないと再就職は難しい。そんな安村にハローワークのお姉さんが紹介してくれたのは「ダンジョン探索者」。世界各地に突如出現したダンジョンは今になっても正体不明で攻略もあまり進んでおらず、特にこのあたりのダンジョンでは若い人も探索者も足りていないらしい。 「え、今からでも入れるダンジョンがあるんですか?」...
View Article「神の庭付き楠木邸9」 えんじゅ
陰陽師の播磨が新しい相棒、黒豹のクロを連れて挨拶に来た。まだ若いクロははしゃぎまくってやりたい放題のヤンチャぶりだが、神由来の超パワーがあるので生半可な相手はできない。 かくして湊と山神もお世話をすることになったのだが……。 山神さんとぶらぶら街歩きと子育ててんやわんやの一幕。 【神の庭付き楠木邸9】【えんじゅ】【ox】【電撃の新文芸】【隣神との賑やかスローライフ】【小説家になろう】
View Article「戦国小町苦労譚18」 夾竹桃
1579年4月。織田軍の西国討伐は戦いが激化。担当している秀吉と光秀は互いに競い合って必死になっていた。精鋭の砲兵を主軸に火力重視で進撃する光秀と、裏道裏街道を駆使して後背を突こうとする秀吉。しかし、本来二正面から毛利を叩くはずが宇喜多の想定以上の抵抗に明智軍は足踏み。秀吉も強行軍で山中を突破していくが、その足取りは遅遅としている。...
View Article「剣聖サラリーマン無双」 一江左かさね
「自分にできないこととできないことが分かって、分からないことを他人に聞けるとか。相手の立場と考えを尊重できて、誰とでも対等に話せる奴とか?」 それが慎之介の考える大人の定義。 昔は妖怪と呼ばれていた幻獣は、今もときおり発生しては「幻獣災害」をもたらす。それは銃や戦車をしても対応は難しく、異能の力を持つ「侍」によって討伐されているが、その手が回らないことも多い。...
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