
阿部秀雄は大人になるのに男女は関係ないし、責任を背負う覚悟があるかどうかではないかと語る。
年末年始になってやっと4年ぶりに東京から関西の実家に帰省することができた阿部だが、気がついたらスライムのミズモチさんが水餅モードになっていた。しばらくダンジョンに入っていなかったので、魔力が枯渇し始めていたのだ。
慌てて地元の冒険者ギルドに紹介された遊園地エルフランド跡のダンジョンに向かうのだが、ごうつくばりの受付に唖然とする阿部に声をかけてきたのは中堅冒険者の梅田遙香だった。彼女は阿部にダンジョンで死んだ仲間の遺品回収を手伝って欲しいと頼む……。
副題ままのほのぼの冒険もの。薄毛で悩んでいたのに、ゴブリンにむしり取られてからの開き直りでスキンヘッドに。会社員の激務の合間にスライムのミズモチさんを相棒に副業でダンジョン探索。インボイス導入による本業の手間の増加にイラツキながら、取得可能なスキル欄にちらほら出てくる発毛関連っぽい謎スキルに惑わされながらも、頭を光らせながら相棒のスライムと地道に探索を続けます。
しかし、ハーレム系の話は多々ありますが、この話のおじさんに関わる女性陣がじわりじわりと距離を詰めてくる様は、笑えるとか羨ましいより先に恐怖が来ます。ほんと受付嬢から会社の同僚、冒険者仲間まで「専属です」とか「私も名前で呼んでください」とかさりげなくもじわじわ来るのよ。
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