
ツナとユキトの2人だけを特別扱いしているわけではないと、トカゲのおっさんことグワル。
無限回廊を少しでも早くクリアするための冒険者を育成するのが、迷宮ギルドの、この都市の存在意義だった。
少なくとも、外の世界で冒険者をやるよりは食えそうだとツナは迷宮都市行きの馬車へと乗り込んだ。
同じく馬車に乗り込んできたのは、どう見ても美少女にしか見えない少年ユキト。迷宮都市ではなんでも願いが叶うという噂に一縷の望みを見いだしている。
2人がたどり着いた迷宮都市は、典型的な中世社会である外の世界とは明らかに文明レベルが違い、どう考えても日本人が築き上げた都市としか思えなかった。街の食堂で鯖の味噌煮定食(ランチタイムご飯味噌汁お替わり自由)にむさぼりつきながら、2人は確信した。ツナとユキトもまた前世が現代日本人だったのだ……。
貧しい山村の口減らしで村を追い出された少年が、奴隷市場すら供給過多で引き取り手がいない不況の王都から、正体不明の迷宮都市へ旅立ったところから始まる物語で、自分にできないことをやるアイツはすげーぜと互いに思う、このあたりは良いバディ小説。
死んでも生き返るダンジョン攻略という話は今となっては多いけれど、その中でも登場人物が生き生きとしていて、ストーリーに緩急があり、テンポが良いという意味で、頭一つ抜きんでてますよね。「このWeb小説がすごい!」でランキング入りしたのにも納得。
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