「忍物語」 西尾維新
「やあやあ、斧乃木ちゃんじゃないか。ちょうどいいところに来てくれたね。さあ、遠慮せずに僕の膝の上に座りなさい。僕の膝はきみのチャイルドシートだ」 地獄に落ちて当然。いつも平常運転な、阿良々木暦。 デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターがやって来た。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの親にもあたる吸血鬼だ。...
View Article「海街diary8 陽のあたる坂道」 吉田秋生
「人づきあいでもなんでもしっくりくるものは、きっとご縁があったから。そうでないものは、気に入らないと思わず、ご縁がなかったと思いなさい」 香田の祖母の教え。 【海街diary8】【恋と巡礼】【吉田秋生】【フラワーコミックス】【掛川】【妊娠】【おにぎり】
View Article「THE COMPLETE PARATIME」 H・ビーム・パイパー
最近、めっきり本が読めなくなりました。読むのが遅くなったというか、気力が無くて、新刊を読むよりさんざん何度も何度も読み返した作品をぱらぱら読み返すのが精一杯。まして洋書となると、完全に積ん読。 そういうわけで、たぶん読み切れないのでメモ代わりに購入記録。 これは『リトル・ファジー』や『異世界の帝王』でお馴染み、パイパーの作品のうち、「平行時間警察」ものの中短編をすべてまとめた作品集。...
View Article「世界をまどわせた地図」 エドワード・ブルック=ヒッチング
測量技術と検証能力が未熟で朝鮮半島とかカルフォルニアが島になっていたとか、ペテン師が存在しないプレスター・ジョンの王国をでっち上げたとか、そんな島とか街とか山とか川とか、地図に描いてあるのに存在しない場所を集めた1冊。以前に読んだ『地図から消えた島々』が日本の周りと南洋メインだったけれど、あれの世界版で美麗な地図が満載です。...
View Article「左遷も悪くない1」 霧島まるは
「お前なら出来ると、言ってやればいい。男は人に期待された方が、いい仕事をする」 ……などと、ウリセスはいうけれど、期待されるとがんばれるのは別に男に限らないらしい。 ウリセスは戦場では有能な軍人だが、上官にも歯に衣着せないことを言うので、戦争が終わるとアッという間に地方の駐屯地の責任者として転属になった。街道のどん詰まりの土地である。明らかに左遷であった。...
View Article「その無限の先へ1」 二ツ樹五輪
「期待できそうな奴を、片っ端から全員鍛えれば誰かしら化けるだろ。こっちは誰でいいんだからな」 ツナとユキトの2人だけを特別扱いしているわけではないと、トカゲのおっさんことグワル。 無限回廊を少しでも早くクリアするための冒険者を育成するのが、迷宮ギルドの、この都市の存在意義だった。 少なくとも、外の世界で冒険者をやるよりは食えそうだとツナは迷宮都市行きの馬車へと乗り込んだ。...
View Article「その無限の先へ2」 二ツ樹五輪
「死ぬなら前のめりでスライディングだ」 死んでも許されるなら、限界までやらないと一歩も前には進めないとツナ。 最初の挑戦でトライアルダンジョン最下層に到達したツナとユキ。 しかし、未だかつて初回クリアした者がいないというトライアルダンジョンは、そんなに簡単に通過できるはずもなかった……。...
View Article「その無限の先へ3」 二ツ樹五輪
「まだいけるは、もう危ない」 迷宮都市に到着したその日に運良く初心者講習を受講、そのままトライアルダンジョンに挑戦して前人未踏の初回クリアして、レコードホルダーとなったツナとユキには、すべての冒険者たちが注目した。さまざまなクランが勧誘に動き出し、攻略トップを走る〈朱の騎士〉アーシェリアも2人に接触。...
View Article「その無限の先へ4」 二ツ樹五輪
「メイドはメイドである限り無敵なのです」 迷宮都市の新人戦は、デビュー1年以内の冒険者3人がチームを組み、中級以上の冒険者1名と戦うものだ。 しかし、ツナあらため渡辺綱たちの対戦相手は迷宮攻略最前線のエース。〈朱の騎士〉アーシェリアという最初から勝てるはずのない相手だった。だが、この戦いは負けられない。ダンジョンマスターが、この戦いに勝てばユキの女性化を1段階進めてくれるというのだ。...
View Article「トカゲ主夫。」 山田まる
「トカゲさんはうちの子です」 陽海は宣言する。 それは強大すぎる力を持って生まれ、世界を滅ぼすものとして、他の生き物がいない死の世界に封じられた。 しかし、孤独に飢えたソレは、牢獄となった世界をすべて喰らい尽くして消えた。 さらなる世界へと飛んだソレを、1人の27歳女性が見つけた。 「私んちのベランダにでっかいトカゲがいる…………」...
View Article「その無限の先へ5」 二ツ樹五輪
〈朱の騎士〉アーシャは、綱やユキは攻略トップグループのクランに加入するより、自らクランを結成して最前線に乱入する新勢力となって欲しいと言う。第三勢力となって、停滞しているトップクランに活を入れろと。 だが、それはまだまだ先の話だ。クラン結成どころか、目の前のクエストをクリアするのに必須のメンバーすらそろわないのだ。...
View Article「白獅子仮面」 制作:大和企画
江戸の町を妖怪変化の軍団が襲った。江戸殲滅を企む火炎大魔王の仕業である。 江戸八百八町を守る大岡越前は武装同心隊を結成し、妖怪退治にあたらせることにした。その隊を指揮するのは影与力・剣兵馬である。 剣兵馬は二丁十手を交差させ、「獅子吼ッ!」と叫ぶことで白獅子仮面に変化し、妖怪たちに立ち向かうのであった……。...
View Article「アラフォー賢者の異世界生活日記4」 寿安清
「この世界は未知なるものに溢れ返っているんですよ。世界のすべてを知り得るなど、人には不可能なことと思わないかい?」 アルバイトをしたり畑仕事をしたりと、理想的なのんびり生活をしていたおっさん賢者ことゼロスだったが、デルサシス公爵からの依頼は受けないわけにはいかなかった。公爵の息子であり、ゼロスの弟子でもあるツヴェイトを狙う動きがあるので護衛して欲しいというのだ。...
View Article「デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (11) 」 愛七ひろ
「過剰な援助は人を腐らせるわ」 無償で施されるのがあたりまえになると、感謝が権利に変わって不満が出るとアリサは指摘した。 迷宮都市セリビーラで仲間たちのレベル上げをするサトゥーは、その片手間で迷賊王ルダマンを捕まえたり、浮浪児救済事業に手をつけたりと大忙し。...
View Article「ホリデー・イン」 坂木司
「お坊さんとか神父さんが基本男ばっかなのって、ヒマな凝り性が多いからだと思う」 現実には簡単に割り切れないことがあるのに、なんだかのと考えてしまうのは、男が暇な凝り性が多いからだと推定体重80キロの彼女。 初めてヤマトと会ったとき、進はひとつだけ嘘をついた。 それは少年なりの、せいいっぱいのプライドだった……。...
View Article「左遷も悪くない2」 霧島まるは
「男は最初から強く生まれるんじゃない……強くなりたいと思って生きるかどうかだ」 ウリセスの言葉。 仕事漬けであまり新婚家庭っぽくはないけれど、一応は新婚夫婦のウリセスとレーアのもとに転がり込んできたのは、ウリセスの妹のジャンナ。結婚したくなさに実家から逃げてきたのだが、そんなジャンナにウリセスの補佐官エルメーテは「あなたにはなにができるのですか?」と問いただす。...
View Article「THE NEW GATE〈10〉」 風波しのぎ
話はVRMMO-RPG「THE NEW GATE」がデスゲームであった頃にまで遡る。 なんとかゲームをクリアして解放されようと最前線に挑むプレイヤーがいる一方で、享楽的に他のプレイヤーを殺して回るPK集団もいた。 当時、攻略の中心にいたシンだったが、その彼の仲間に対して、自己中心主義な者とPK集団が手を組んで襲撃してきたのだが……。 オンラインゲーム最強プレイヤーの復讐譚。...
View Article「槍使いと、黒猫。3」 健康
闇ギルドとの戦いも片づけたシュウヤたちが挑むのは魔竜王討伐。強大な龍に立ち向かうため、騎士や冒険者混成の一大軍団が編成され、シュウヤもかつて魔竜王に故郷を滅ぼされたエルフ騎士のキッシュや、美しき獣人戦士サラたちとパーティーを組んで参加するのだが……。...
View Article「異世界修学旅行6」 岡本タクヤ
「魔王を倒すのはいつだって抽象的な精神論なんじゃ!」 プリシラ王女はぶっちゃけた。 生徒会あらため聖徒会の招待に応じて魔王城跡地にやってきた2年1組の一行は、そこで残りのクラスメイトと合流。ついにクラス全員が集結した。まるで打ち切り間際の駆け込み展開のように……。 ついに表紙に登場、ハイファンタジー宝田! 句読点のないうんちくラッシュが止まらない。 魔王の反撃!...
View Article「本好きの下克上11」 香月美夜
「自重、自重……。自重、捨ててもいいですか?」 活字も完成し、神殿の工房に新しい印刷機が据え付けられた。絵本に、楽譜、騎士物語と、さまざまな本が販売され、貴族の子弟教育にも役立つと本作りは広がっていく。 その一方、植物紙の需要も増加し、ローゼマインは新たな生産地を、ブリギッテの故郷イルクナーに見いだした……。 息がぴったりな、ローゼマインとフェルディナント様。...
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