
まだ幼かった妹が行方不明になり、それを嘆いた母も自殺。1人きりで殺伐とした生活を送っていた中畑蒼馬は、ある朝、魔法と精霊の存在する異世界に召喚されてしまった。村の生け贄の代役としてだ。そして、そこで知ったのは、行方不明となった妹も村の生贄として召喚され、既に殺されていたという事実。
蒼馬は手に入れた力で、妹を殺した村人たちを殺し、村を跡形もなく消し去ると、記憶喪失の超高位魔導士ソーマとして生きることとした。母と妹の死を招いた召喚魔法を消し去るために……。
すべての水を支配する能力を手にした主人公が復讐の旅に……というか、初っ端でほとんど恨みを晴らしているわけですが、こんなことは繰り返させないとばかりに元凶を叩きに行こうとする話。敵は召喚魔法・異世界紀行って感じ。そんな主人公が完全に闇落ちするのを救うのは、偶然に出会い、一度は殺し合った森人エルフの少女アリス。彼女の純粋にして青臭い理想が、かろうじて、こっちの世界に主人公を引き止める力となります。それゆえの「英雄は俺じゃない」セリフです。
ウェブ連載時と比較すると、アリスが少し消極的で2人とも淡泊かな。あの朝夕暮れまでぐちゃぐちゃなくだりが少しおとなしくなってます。
【クール・エール1】【砂押司】【霜月えいと】【プライムノベルス】【魔導士となった青年の復讐劇】【召喚魔法】【朝チュン】【小説家になろう】【愛賛】【召喚術】【精霊】