冒険者養成学校の同級生でパーティーを組んでいるハルトは、ある日ギルドの掲示板前で昔なじみを見つけた。やはり同級生で、今は〈疾風〉の二つ名を持つディティアだった。しかし、彼女は先日の大規模討伐依頼で仲間を失っていた。ひとりぼっちになってしまった彼女を仲間に迎えることにしたハルトたちだったが、彼女に頼らない、頼っていると思われないよう、自分たちも有名になって二つ名持ちになろうと誓うのだが……。
「〈疾風〉の二つ名持ちの、双剣使い……もらってくれませんかぁ……」
今まで「二つ名」っていうのは出てくる話はフィクション・ノンフィクション通して多かったけれど、こういう形でシステムというか、呼び名が決まる過程に言及されるのは初めてかな？
話としては、ドラゴン退治とか遺跡探査とかファンタジーの王道で、個性的な仲間のチームワークで乗り切っていく冒険譚。ただ、〈疾風の〉ディティアが想定以上に目立たず、イラストの通り、ほんわかした感じでパーティーの一員に収まっちゃってますので、他のメンバーが二つ名を手に入れてもむしろ当然な感じになっちゃってます。もうちょい、ハルトとディティアにスポットライトがあたってもいいかなあ。
【逆鱗のハルト１】【奏】【吉田エトア】【モーニングスターブックス】【バフ】【魔力結晶】【剣術闘技会】