「ついに髪の毛が減ってきたわね」最近、髪が怪しくなっていたピカードにガイナンが指摘した。
聖人君子の英雄として知られ、Ｕ.Ｓ.Ｓ.スターゲイザーからＵ.Ｓ.Ｓ.エンタープライズＥまで艦長を務めた、ジャン＝リュック・ピカード大佐の自伝として、その幼少期から若気の至りが爆発しっぱなしのアカデミー時代、艦喪失による軍法会議から退役後までを語った１冊。ネタ的にはＴＯＳからＳＴＸＩまでみっちり詰め込み、それぞれの時代でどんな役割を果たしていたのか、当時の心境まで綴っていますので、分量的にはエンタープライズの艦長時代は全体の１／４強といったところ。そのため、テーマ的には重要で、たびたび言及されてはいるものの、ボーグとの戦いについては端折り気味。思い出すのも辛そうです。
あと、Ｑがちょっとあちこちに顔を出していて、油断も隙もありません。
【自叙伝】【ジャン＝リュック・ピカード】【デイヴィッド・Ａ・グッドマン】【竹書房】