「8歳から始める魔法学」 上野夕陽
大学院に入って、やっと熱中できるものを見つけたと思っていた青年は、気がつけば異世界で性根の腐った貴族の少年ロイ・アヴェイラムに転生していた。 今度の人生は魔法の探求に費やそうと決意したロイだったが、もともと勉強嫌いで太っていて尊大で庶民をバカにする悪役で両親からも放置されていて兄弟仲も良くない。そんな公爵家の落ちこぼれから脱却する道は険しいと思われたが……。...
View Article「SFマガジン」 2022年10月号
「会社名、『スタジオぬえ』って誰が言ったんだっけ?」(座談会「ずっとSFをやってきた」高千穂遙) 「話を『ぬえ』の名前に戻せば、名付け親は高千穂遙だ」(「藪をつついて鵺を出す-当時-」宮武一貴) 50年って長いんです。...
View Article「異世界のんびり農家13」 内藤騎之介
「炎とは適度な距離感が大事だよ。間違えると火傷する」 ガルガルド貴族学園の最大派閥に属する匿名希望の男の助言。 最大派閥に属することはメリットも大きいけれど、距離感は大事。その間合い取りに失敗するとウルザのお気に入りになったイースリーとかティゼルの腹心ラキューみたいになるのだ。見方に依ったら大出世かもしれないけど。...
View Article「はじまりの町がはじまらない」 夏海公司
「〈はじまりの町〉にようこそ。私が町長のオトマルだ」 〈はじまりの町〉で町長を務めるオトマル・メイズリークは、唐突に世界がおかしくなっていることに気がついた。決まったセリフしか話せなくなっているし、あるはずの部屋が存在せず、街の住民も数が少なすぎる。...
View Article「エロマンガ先生13」 伏見つかさ
「ラノベ作家なら、誰もが知っている真理を教えよう。 物語を創るのは、最高に面白い娯楽である」 『世界で一番可愛い妹』のアニメ制作が着々と進行している冬。マサムネと紗霧は、仲間たちと騒がしい年末年始を過ごしていた。引きこもりを克服しつつある紗霧もまだ人混みは苦手だけれど、ならば冬コミの翌日を1月1日ということにして他に誰もいない初詣に行ってみよう!...
View Article「おいしい関係 5」 槇村さとる
「迷って選べないということは、結局、その時点で死んでしまったも同然だ」 織田千代は剪定していた盆栽を根本から断ち切る。 仕事も身体も恋も、素直にならなきゃ全然力が出ないと分かっているが、それを百恵の中の「女」が邪魔をするのだ。...
View Article「虹の谷のアン」 L・M・モンゴメリ
「いまに、ハーメルンの笛吹きおじさんが、美しく美しく笛を吹きながら、あの丘をこえて、虹の谷へおりてくるだろうよ」 そして、ぼくらは海をこえてついていってしまうだろうとウォルター・ブライス。 2年後に執筆される『アンの娘リラ』に向けて伏線を張り巡らせていきます。...
View Article「エロゲ転生3」 名無しの権兵衛
「人は自分で考えて行動をしなければならない。人に言われて流されるだけの人間になってしまうのは悪くないだろう。だが、そうなってしまえば、レオルドもそこらにいる人間と変わらない存在になってしまう」 世界最強の魔法使いシャルロットが運命に抗うと宣言したレオルドに助言しない理由。...
View Article「小説が書けないアイツに書かせる方法」 アサウラ
月岡零は「月野シズク」のペンネームで作家デビューしたものの、デビュー作を超える次回作が思いつかない。しかもデビュー作の内容が自らの体験、勃起不全とイケてる姉と従順な妹とそのままの話なので周囲に相談することも難しい。 そんな月岡零の前に謎の少女、一之瀬琥珀と名乗る巨乳美女が現れ、自分の考えたプロットで小説を書かなければ月野シズクの正体を周囲にバラすと脅迫してきた……。...
View Article「おいしい関係 6」 槇村さとる
「幸福はいつまでも続かない事を人は知っている。だからこそ大切さが増す。一瞬の幸せさえありがたいと感じられるのさ」 千代ばあは、人生は無常だと百恵に説く。 再起した高橋の店、アムールで働くことになった百恵は、多峰や辻たちと共にお客を迎え入れる。 その頃、織田と可奈子の生活も順風満帆に見えたのだが……。...
View Article「TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA」
「ふむ、なるほどって口癖で……何も分かんない時も何か理解した感じが出るから、めちゃくちゃおすすめですわよ」 マリアンヌ・ピースラウンドのタチの悪い口癖。 「お前さんは死んでしまったので悪役令嬢にTS転生して実は善人なのに追放される様子を配信でRTAしてもらう」...
View Article「おでん屋春子婆さんの偏屈異世界珍道中1」
「どうせいずれは自分なんていなくなるんだ。消えればみんなが忘れるよ。骨以外をこの世にして残せる腕があるなら、残した方がいいだろうにもったいねえなあ」 最高傑作を世に送り出してしまったばかりに、それから作るものはそれより劣ったものばかり。そんな刀鍛冶ゴットホルトに婆さんは言い放った。...
View Article「二世界物語」 深見真
何がきっかけだったのか、周囲から苛められっぱなしの高校生、久住海斗の意識は異世界アトランテラの暗殺者アベル・グランジの身体に入り込んでいた。そして同じように暗殺者アベルの意思は海斗の身体に。 魂が入れ替わった2人は、それぞれ勝手の違う世界で生き延びるために適応しようともがくのだが……。...
View Article「ゴジラ S.P」 円城塔
「あんたたち、なんで怖がらないの」 金原さとみには、ユンとかおやっさんとかハベルたちが怪獣を怖がっていないように見えるのが不思議でならない。 アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』を、シリーズ構成・脚本を担当したSF作家の円城塔が小説化したもの……ノベライズではなく小説化……だよね。...
View Article「ミミクリー・ガールズ」 ひたき
第三次世界大戦を経て再生医療やサイバネティック手術が発展した2041年。 戦場で重傷を負っても脳さえ無事に後方に搬送できれば人工素体技術(ミミック)によって新しい身体が与えられ、すぐにまた現役復帰できる……そのはずだった。...
View Article「現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!1」 しば犬部隊
「俺は俺のやりたいことをやる。欲しいものを手に入れようと努力する。自分の願いに正直に生きる。俺は俺の欲を裏切らない。何一つやりたいことも、ほしいものも妥協しない」 それが遠山鳴人が自分で決めた、人生をなるべく豊かに生きるためのルール。...
View Article「百合ゲー世界なのに男の俺がヒロイン姉妹を幸せにしてしまうまで 1」 流石ユユシタ
「時間で人は育ち、信頼も時間をかけてゆっくりと得るもの。人が誰かを信頼するときそれは劇的じゃない方が普通。一緒に居たり、話したり、遊んだり、積み重ねた時にふと信頼ってできるものだからね」 同僚の宮本さんのアドバイス。...
View Article「出遅れテイマーのその日暮らし9」 棚架ユウ
みんな「あるはず」「やるはず」と思っていた夏イベントはやっぱりあった。そして舞台は予想通りの海! ユートたちも準備万端で海に囲まれた島の特設ステージへとエントリーした。...
View Article「おいしい関係 7」 槇村さとる
「『おいしい』をつかまえるって、すごくむずかしい」 料理を作る人も食べる人もベストのコンディションで、最高の食材が好みに調理されていないと「おいしい」には出会えない。「おいしい」状態になれるのは奇蹟だと百恵。 織田が独立を決め、可奈子との同居生活を始めた。 高橋の店で働き続けて充実しているはずの百恵だが、彼女には自分が独立して店を持つビジョンが見えない……。 【おいしい関係...
View Article「史上最大の木曜日」 戸部田誠
今でこそクイズ番組と言えば芸能人が意外な知識を披露したりバカっぷりを笑われるするための場所みたいなものですが、当時は『アップダウンクイズ』『クイズタイムショック』など素人参加型のクイズ番組がひしめいておりました。その中でもひときわ異彩を放っていたのが、日本テレビ系列で1977年から1998年まで放送されたクイズ番組『木曜スペシャル~アメリカ横断ウルトラクイズ』です。...
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