「我輩は猫魔導師である 3」 猫神信仰研究会
リーデルハイン子爵家一行らと共に王都にまで来た猫のルークは、いるはずのない魔族に会ったりしながらも観光を満喫していたが、そこに国王崩御の報が届く。ハルフール王は悪い人間ではなかったが、愚かで女好きだった。そのため、彼の死後の王位継承を巡って王都は震撼することとなる。...
View Article「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!」 コイル
『調べ尽くして落とす。それが俺のやり方だ』 滝本のモットーは仕事でもアイドルおた活でも共通している。 文房具デザイナーの相沢咲月は副業でBL同人作家をしていて毎日が充実しているが、家族からはまだ結婚しないのかと揶揄まじりに催促されていて鬱陶しい。即売会の会場でもう偽装結婚でもなんでもしてやろうかとボヤいていたのを通りすがりのカメコが聞きつけた。 「じゃあ、俺と結婚しませんか?」...
View Article「アンの幸福」 L・M・モンゴメリ
「世界にはかならず妖精がいなくてはなりませんもの。妖精なしに人はやっていけないのです。ですから、だれかしらが妖精を供給しなくてはなりません」 アン・シャーリーは小さなエリザベスと描いた妖精国の地図にゾウの公園を描き入れた事をギルバートに報告した。...
View Article「アンの娘リラ」 L・M・モンゴメリ
「赤毛のアン」シリーズは訳やらなにやらいろいろバージョンがありますが、これは復刊ドットコムでも再版希望の声がある、1970年代に刊行された講談社版ハードカバー。紫と白のカラーに白い帽子のイラストのついたデザインが特徴。我が家には初期の函入り装丁で全巻揃っていたのだけれど、全部東海豪雨で流されてしまいました。...
View Article「淡海乃海 水面が揺れる時 外伝集~老雄2~」 イスラーフィール
「早く実権を握り自分の考えた事を試す。勿論間違う事も有ろう。だが良いじゃ。試行錯誤を繰り返して自分のやり方を作り上げる。5年から10年はかかろう。だが自分のやり方を作り上げた者は強い。それが自信になるからの。苦境を撥ね返せるのじゃ」 病床の三好長慶は、朽木基綱にはそれができたと孫六郎に教える。 足利家の忠臣と名高い朽木基綱だが、本当にそうだろうか?...
View Article「羽林、乱世を翔る3」 イスラーフィール
「余は弱いのだ。だが弱いと思われるよりも薄情と思われた方がましだ」 第13代将軍、足利義輝は自分に力が無いことも愚かなことも知っている。知っていてなお生き方を変えられず、朝廷との関係を良くしようとも親三好に転じることもできないだけだ。 1560年、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討ち取った。...
View Article「本好きの下剋上30」 香月美夜
「どうすればフェルディナンド様が政略結婚してくださる気になるのか、一緒に考えましょう。家族同然でしたら、夫婦同然でも良いと思うのです。ね?」 恋愛脳に染められていても、ハンネローレはやはりダンケルフェルガーの女であった。...
View Article「転生シートン動物記」 蒼空チョコ
86歳で生涯を終えたシートンが再び目を覚ますと、まだ33歳だった1893年に戻っていた。場所はニューメキシコ州。彼を一躍有名にした『狼王ロボ』の舞台だ。シートンはここで家畜を襲う狼を捕獲する仕事を請け負い、結果としてロボとその妻ブランカを殺してしまうこととなるが、その顛末を記事として発表して人気作家へとのし上がったのだ。...
View Article「信長伝」 佐藤大輔
「この船では、奴等に勝てない」 挫傷した小型交易船でさえ、九鬼嘉隆率いる鉄甲軍船は苦戦してしまった。自在に動ける南蛮の軍艦相手ではどうなったかと思うと自慢の艦隊も色褪せて見える。 本能寺の変を生きのびた信長は着々と天下統一を進める。...
View Article「姉の引き立て役に徹してきましたが、今日でやめます2」 あーもんど
体育祭の魔法部門で優勝を果たしたシャーロットは、姉スカーレットに流された「不出来でわがままな妹」というデマの払拭に成功するが、今度は召喚術の授業でトラブル発生。召喚用の魔方陣から精霊や聖獣ではなく、人や獣の腕のようなものが何本も出現して蠢きだしたのだ。...
View Article「陰キャだった俺の青春リベンジ3」 慶野由志
「買い物は女の子の楽しみなの! それも男と違って悩む時間こそが楽しいの! 『あれ可愛いねー』とか『これ高ーい!』とか買い物をネタにしてキャッキャするのも大好き! それは永遠不変の女の子の生態なんだから、男の子はどれだけつまらなくても笑顔で見守ってないとダメ!」 新浜香奈子はそう兄に徹底的に指導する。...
View Article「おいしい関係 4」 槇村さとる
「わしは自分の口に入るものは自分で決める」 織田千代の家の米は美味い。そしてそれを手に入れるための労と金は惜しまない。国なんか信用していないのだ。...
View Article「アラサーがVTuberになった話。」
「勘違いされているみたいだけど、別に私って妹と恋愛したいとかじゃあないんだよね。養って甘やかしたいの」 自分は余所様の妹とかにも恋愛感情はないと神坂怜は言い切る。あれほど妹の良さを語っておきながら。...
View Article「アンの夢の家」 L・M・モンゴメリ
「わしらにぴったりついているときは、暗闇は友だちなんですよ。ところが、わしらが暗闇を押しのけようとすると--あかりの光でいわば暗闇からはなれようとすると--敵になるんですって」 ジム船長も、夜は灯りをつけずに歩く方が良いという。...
View Article「炉辺荘のアン」 ルーシー・モード・モンゴメリ
「人はお世辞を言わなくてはならないさ。文明は、多少の偽善なしでは成りたたないものだ」 ギルバート・ブライスはそういう割り切り方のできる男だった。...
View Article「じい様が行く4」 蛍石
簡単に言って「魔族」とは、人間より多い魔力を使いこなしているものを言うらしい。そういう区分なら、「なんとか人族」のじい様もそろそろ魔族といっていいかもしれない。そんなじい様一行がやって来たのは山の中のヴァンの村。エルフの姉さんが村長役をしているが、「問題が起きたら腕っ節で解決」を基本方針に人間も魔族も混じって仲良く暮らしている。...
View Article「八男って、それはないでしょう!25」 Y.A
ブレンメ男爵家の一件で浮いてしまった形になるアルニム騎士爵領だったが、これをエルに与えて独立させようという動きが出てきた。これはもちろん功績を立てた若い騎士を評価しようなどという善意によるものではなく、独立させることでヴェルの手駒を減らしてやろうというブレンメルタール内務卿の大貴族らしい嫌がらせである。...
View Article「最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる2」 農民ヤズー
「お前はもっと理性を大事にしろ。それから、嫌いなものだけじゃなくて好きなものを作れ。あれが食べたい、これをしたい、ってな。そうすれば、世界はもっと楽しくなるぞ」 伊上浩介はニーナをそう諭す。 なんとか女子高生4人の指導者をこなしている三級冒険者、伊上浩介にはもう1つの仕事があった。とある施設の奥深くに幽閉状態にある少女のご機嫌取りだ。...
View Article「じい様が行く5」 蛍石
「察してくれは、教える側の傲慢じゃ」 確かに若い者に指導していて、懇切丁寧にしたら「細かくて五月蠅い」、見て覚えさせようとしたら「何も教えてくれない」ということはあるけれど、とにかく弟子にはカミさんに接するように細心の注意を払えとじい様。...
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