「TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す9下」 Schuld
「酒が入って褒めてやりゃ阿呆はよく喋るんだよ」 エーリヒはマルスハイムの街に麻薬「魔女の愛撫」を蔓延らせている連中を悪魔と呼称した。ただ、敵は勢力拡大を狙う土豪から世に恨みを持つ流民までのごった煮集団らしく、その陰謀の影響の大きさに反してとらえどころがない。しかし、シュネーが集まった情報を分析し、次の一手を提案していく。...
View Article「かませ役から始まる転生勇者のセカンドライフ1」 佐遊樹
「あたしは戦えない人が、理不尽に命を奪われるなんて見過ごしたくない! せめて納得のいく、人生をやり遂げた後の死であってほしい!」 それがエリンが剣を振るうための理念。 自分がRPG『CHORD...
View Article「天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる1」 江崎乙鳥
「人の心を捨てて、あらゆる手段を用いて、辛勝。そんな話をしているのではないの。人道的でない手段を用いれば、必ず自身の母体の求心力が弱まるものよ」 エイプリル先生はそう語った。魔術学校はルカとは戦えない。まともな手段では勝てないからと。 12歳までに人はなんらかの〈神の恩恵〉が発現し、それが貴重なものであれば国に召し上げられて故郷を離れるのが通例だ。...
View Article「凶乱令嬢ニア・リストン3」 南野海風
「メイクは女の武器であり防具だから。中途半端な出来映えじゃ役に立たないどころかむしろマイナスだわ。舐められるだけ。やらない方がマシ」 やるなら徹底的にと新人女優シャロ・ホワイトは侍女リノキスにメイクする。...
View Article「薩摩転生」 原案:ほうこうおんち
1586年、九州平定に動き出した豊臣軍に挑みかからんとする島津の軍勢。しかし、そのとき天地が揺らめき、火山が噴火。気がつけば島津家一族郎党は、戦国時代から約1300年前、帝国存亡をかけた大戦国時代の真っ只中というローマ帝国へと転移していた……。...
View Article「凶乱令嬢ニア・リストン4」 南野海風
「お金は大事だけど、お金の稼ぎ方はわかっているでしょう? でも信頼は違うわよ。これは確実に培う方法も育てる方法もない」 ニアは信頼について考えろとリノキスに告げる。...
View Article「猫かぶり令嬢アリアの攻防」 中村颯希
「外にぶら下げた財は、どれだけ貯め込んでも、盗まれてしまうかもしれない。けれど、頭に入れた教養と、心に込めた愛は、けっして誰にも奪われない」 アリアは本当に大事なものは誰にも盗まれないと言い張る。...
View Article「英雄その後のセカンドライフ」 芝村裕吏
「ハムを粗末にするものは自分がハムにされても文句は言えない」 オークの言い伝え。 海軍提督シレンツィオ・アガタは「アルバの宝剣」と謳われる、不世出の英雄である。しかし、あまりに活躍しすぎたので、戦場が落ち着くと貴族に任じられて艦隊から引き離されてしまった。...
View Article「バズれアリス1」 富士伸太
時はコロナ禍真っ只中。顧客の激減にあれこれ対策しようと四苦八苦のレストラン、オーナーシェフの誠が見つけた鏡にはそこに居もしない少女の姿が映っていた。異世界と現代日本をつないで音と映像を映し出す鏡は、生き物の行き来こそ出来ないものの、そうでなければやりとりできるらしい。...
View Article「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする17」 流優
「この世界で強く逞しく活きるには、いっぱい考えることだ。それさえ出来れば、日々を活きるのも楽しくなってくるってもんだぜ」 まだ物心もつかない赤子のリウに魔王ユキは語りかける。ヒトにとって最大の武器は考えることだ。...
View Article「不遇皇子は天才錬金術師3」 うめー
「争いを起こさせるのは欲だとか名誉だ。だが争いを呼ぶのは、あからさまな隙や弱者への優位だ」 ワゲリス将軍は捨て身や受け身のままでは争いは避けられないとアーシャに忠告する。 今まで軟禁状態で兄弟に会うことすら難しかったアーシャ皇子に、いきなり公務で外へ行けという話が舞い込んできた。...
View Article「私の心はおじさんである2」 嶋野夕陽
「ハルカさん、若々しくいるコツはね、自分に素直になることと、子供心を忘れないことだと、私は思うね」 実はレジオン国の重鎮らしい商人、コーディは開き直った。...
View Article「赤と青のガウン」 彬子女王
「展示されたことのある作品は全収蔵品のおよそ10%で、残りの90%は一度も展示されずに収蔵庫に眠ったままだと言われている」 法隆寺金堂壁画の「弥勒浄土図」もその1つで、複製なので作品番号も与えられず、棚に放り込まれたまま忘れられていた。...
View Article「重装令嬢モアネット」 さき
「レンガで殴ればやっぱり死にます」 魔女だろうが魔女殺しだろうが、レンガで殴れば死ぬとモアネット。 婚約者のアレクシス王子に「醜い女と結婚なんてするもんか!」と罵られたのがショックで、モアネットはそれ以来「自分は醜い、醜い……」と、全身甲冑姿で1人森の奥に住んでおり、もはや誰も彼女の顔を覚えている者はいない。...
View Article「テレキャスタービーボーイ」 すりぃ
「外見と中身がチグハグでも、好きな人の性別がなんであろうと、どうにか辻褄を合わせようと生きなくていいんじゃないかな」 人間はギターのように不安定で、チューニングしてもいつの間にかズレていて……それでもいいのよと花山飛鳥。...
View Article「玉葱とクラリオン2」 水月一人
「大概、人類の発展は戦争とセットであることが多い。争いの火種だけ作って、はいサヨナラってわけにもいくまい」 元の世界に戻る気まんまんの但馬波瑠は、この世界に技術を導入する責任を負いたくない。...
View Article「図書館の天才少女」 蒼井美紗
今年王宮の官吏に登用された中に平民の少女がいた。貴族の子弟も平民も区別しないことになってはいるが、教育を受ける機会の少なさから平民が採用されるのは珍しい。...
View Article「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい12」 リュート
「毎日のように宙賊とドンパチしたり、貴族の陰謀に巻き込まれたり、結晶生命体の群に突っ込んだり、パワーアーマーを着たり着なかったりして生物兵器と切った張ったしたり、お貴族様に剣で斬りかかられたり、乗っていた飛行機械が墜落したりしていれば俺みたいな出会いが向こうから転がり込んでくるかもな」...
View Article「道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました」 イコ
《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》 阿部秀雄はブラック商事勤務の40歳。中肉中背で頭髪がそろそろ寂しくなっている。この日々の激務に追われ、愉しい趣味のひとつもない冴えないおじさんが、電柱の下でスライムが捨てられているのを見つけ、その可愛さに思わず連れ帰ってしまった。...
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