「夏目漱石ファンタジア」 零余子
「俺たちは楽しんで小説を書いていたんじゃない。表現しないと己が壊れていくという強迫観念に駆られ、血を吐きつつ筆を手にしたんだ」 執筆は心の治療、表現しないと死んでしまうのだと樋口夏子。 言論の自由のない時代に、個性と自由のために戦った文士がいた。文豪にして個人主義者、夏目漱石である。...
View Article「陰キャだった俺の青春リベンジ6」 慶野由志
新浜心一郎の二度目の青春は順風満帆だった。春華が突然に倒れるまでは。 誕生日パーティの夜に倒れた彼女は、そのまま原因不明の抜け殻のようになってしまう。だが、その春華がうわごとのように口にする言葉の中に出てきた「スマホ」という単語は、まだこの時代には存在していない。...
View Article「男女比1:5の世界でも普通に生きられると思った?」 三藤孝太郎
片里将人は気づいたら見知らぬ世界にいた。見た目は変わらない現代日本だが、男性の数が少ないパラレルワールドだ。ちゃんと戸籍はあるし、入学予定の大学の入学手続きも終わっていた。...
View Article「凶乱令嬢ニア・リストン 2」 南野海風
魔法映像の普及を目指すニアの活動はまだ道半ば。なんといっても、頭を使う問題は苦手なのだ。失敗すれば何千という金額の損害では済まない。強いだけでは成り立たない世界は、げに恐ろしき。...
View Article「朝起きたら探索者《シーカー》になっていたのでダンジョンに潜ってみる3」 いかぽん
六槍大地たちの、限界突破のための異世界での冒険は続いている。 着々とイベントをクリアし、経験値を貯めている大地らだがまだまだ決め手に欠けている。そんな中、グリフォン山のクエストを請けることにしたのだが……。 ありがとう、全年齢。おのれ、全年齢。 普通に男女3人、両手に花の異世界冒険を愉しんでます。...
View Article「レアモンスター?それ、ただの害虫ですよ」 御手々ぽんた
山奥と言うほど山奥では無いけれど、高校生のユウトが住む一軒家には虫が良く湧く。ゲジゲジだ、アリだ、ハチだときりがないし、庭の雑草もよく茂る。...
View Article「魔女と傭兵3」 超法規的かえる
「“納得”とは、時にそれを得るためだけに命を懸ける者すらいる程の贅沢品なのだ」 低ランク冒険者の狩り場付近に賞金首の昆虫型モンスターが出現。まだ等級不足のシアーシャは受ける仕事がなくなって、冒険者家業は開店休業。暇を潰しにジグと朝市へと出かけて焼き魚を満喫していたが、人間と亜人の諍いで周囲が騒がしくなって落ちついて飯も食えない。...
View Article「かませ犬転生」 一ノ瀬るちあ
大好きだった異世界ファンタジーRPG「ルーンファンタジー」の世界に転生したのは良いけれど、主人公と瓜二つ(色違い)で同じ魔法を使う敵キャラのクロウだった。もっといくらでも活躍できそうな設定と能力だったのに、ストーリーの都合で単なる主人公のかませ犬で終わってしまった不遇キャラだ。...
View Article「戦国小町苦労譚17」 夾竹桃
「人は数が集まり、熱くなってしまえば我を忘れる阿呆が必ず出る。そういう奴は口で言っても無駄だ。先に拳で黙らせてから話をするのが一番だ!」 一応、話をする気はあるらしい、森長可の言い分。...
View Article「「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室」 キャスリーン・フリン
「もし僕に何かできるとしたら、何かひとつを変えることができるとしたら、それは、料理は全然難しくないってみんなに気づかせることだよね。料理って本当に簡単だよ」 イギリス人シェフ、ジェイミー・オリバーの言葉。 「料理なんて簡単だよって友だちは言うわ。教えてあげるよって。でも私にとっては料理ってすごく怖いものだから」...
View Article「淡海乃海 水面が揺れる時 十六」 イスラーフィール
「母上が俺を怖がるのは叡山を焼いたからでも一向一揆を根切りにしたからでもない。それ以前からだ。俺が子どもらしくない、自分のことは思えない。そのことに怯えていた」 朽木基綱は元服した息子の滋綱が、あまりに自分に似過ぎていると忠告する。...
View Article「かませ犬な第一王子に転生したので、ゲーム知識で無双する」 しんこせい
トッド=アル=リィンスガヤは自分が『アウグストゥス~至尊の玉座~』という、中世ファンタジー風の異世界を舞台にしたシミュレーションゲームそのままの世界に転生したことを認識している。問題は彼が主人公である第二王子の兄、放っておいたら傍若無人に無能ぶりをさらけ出し国力や人材を散財してしまうので、登場人物全員を守り抜いてハッピーエンドをめざすなら真っ先に排除しないといけない存在であるということだ。...
View Article「男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 4」 端桜了
「夢でも幻でもいい。そこになくたっていいんだよ。意味なんかいらない。自分の器は、たったひとつしかないんだ。だからこそ、捧げる先が必要なんだよ」 他人のために自分のすべてを捧げようと問題ないと、血まみれのヒイロは笑って応えた。 寮長ミュールを誘拐した犯人は、ヒイロを狙う三条家の一味と魔神教フェアレディ派の混合勢力らしい。...
View Article「建築知識2024年4月号」 エクスナレッジ
『建築知識』4月号買いました。開いて思わず「世界史かよ」とつぶやく、副教材みたいな年代別(4~15世紀)のヨーロッパ地図に年表が巻頭に鎮座。特集末尾には服飾の特徴とかキリスト教とユダヤ教の解説などの基礎知識が1~2頁で簡潔にまとめられ、それらに挟まるように西欧から東欧まで中世ヨーロッパの聖堂や宮殿から住宅、街並みや個々の建物など増改築の変遷やらアーチの建築様式までイラストで解説しています。...
View Article「青を欺く」 三船いずれ
「映像って不思議ですよね。それがいくらウソだったとしても、見る人にとってはそれが『真実』になる。そうして、観る人の記憶にはその真実だけが残り続ける」 ウソだけを残したい霧乃雫。 城原千太郎は自分を見せない。誰でもない他人の仮面を被って高校生活を送っている。...
View Article「グリッドマンユニバース」 監督:雨宮哲
結局、劇場で3回観た『グリッドマンユニバース』、Blu-rayを予約したつもりがしていなくって、「なかなか発売されないなあ」とのんびりしていたのに気がついて慌てて購入。 劇場ではついつい観飛ばしていたカットやモブキャラを確認しつつ、なかなかオーディオコメンタリーまで観る暇がなく、連休にはしっかり観たいなあと思います。まる 【劇場版『グリッドマンユニバース』~GRIDMAN...
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