「異世界刀匠の魔剣製作ぐらし4」 荻原数馬
「俺は今、この世の全ての職人を代表して言っています。納期、予算、技術、職人の都合、そうしたものを無視して仕事を取ってくるな!」 相手が歴戦の勇士グエンであっても、刀匠ルッツは許さない。...
View Article★「聖女」もの
昔は「お姫さま」はいても、聖女なんてそんなにいなかった気がします。いつの間にか、ファンタジー小説における勇者と聖女は定番の存在になっていました。勇者パーティーの定番ジョブで、D&Dなら僧侶ポジですが、女性確定の方が好まれるようで、聖人はあまり見かけません。そもそもお姫さまは王族にしかなれないけど、聖女なら庶民からでもなれそうなので使い勝手が良いのかしら? 『野生の聖女は料理がしたい!』...
View Article「浅倉さん、怪異です!」 植原翠
「あ、面倒くさっ! 命に関わる災害が起きてるのに、まず狩りに行くまでの工程が長い!」 怪異出現の報告を受けた時からの段取り説明を受けて小鳥遊は頭を抱えた。でも、それくらい慎重にならないと狩る方が危険なのだ。 日本で発生する年間行方不明者は約8万人。そしてその中の何割かは怪異に喰われているという。...
View Article「RE:異世界から帰ったら江戸なのである4」 左高例
「男の子ってのはね。半分くらい女の子なんだよ」 ロリ・ショタ問わずの稚児趣味同心、人呼んで「青田狩り」の菅山利悟は人類の敵。 女天狗とちまたで噂されている九子は、小柄だけれど胸は大きい美少女。男余りな江戸では彼女に懸想する者は多いが、中身は90歳の老人だし心は男なので本人にはその気はまったく無い。むしろ孫でも可愛がっている感覚なのだが、それをまた勘違いする者も少なくない。...
View Article「旅する錬金術師のスローライフ(1)」 川上とむ
鈴木芽衣は病弱な身体でゲームとテレビでしか外の世界を知ることができない。そんな彼女の楽しみは14歳の誕生日にもらった錬金術師の育成ゲーム。ただ、そんな日々は長く続かず、結局、病気で命を失ってしまうのだが、彼女に同情した神様のはからいで異世界転生することになった。 もちろん憧れの職業である錬金術師として! ところが、この世界ではどうやら錬金術師はマイナーな職業らしい……。...
View Article★織田一族
やっぱ織田信長って人気者だなあと思うのは、架空戦記や戦国転生などでの一族が主役になる話の多いんじゃないかなーとピックアップしてみました。 〈父〉織田信秀 『 (該当なし)』 ウェブに転生ものをみつけました。 〈母〉土田御前 『 (該当なし)』 〈兄〉織田信広 『織田家の長男に生まれました』 大沼田伊勢彦(2017)...
View Article「魯鈍の人」 牛一
「子供のような事を言うな」 「この通り、子供です。子供らしく遊ばせてください」 信長はこき使いたいし金を出させたいが、魯鈍丸は引き籠もりたい一心だ。 大型プロジェクトを失敗して地方に飛ばされて細々と地域再生、村おこしを担当していた男が、車を運転中に土砂崩れに巻き込まれて死んだ……と思ったら戦国時代に転生していた。織田秀長の十男、魯鈍丸である。...
View Article「双子まとめて『カノジョ』にしない?3」 白井ムク
「大事な人と対等になるには自分が変わるしかないと思ったんだ」 高屋敷咲人は守られてばかりはダメだ、今のままではいけないと思ったのだ。...
View Article「美少女生徒会長の十神さんは今日もポンコツで放っておけない」 相崎壁際
「でもご安心ください。可燃ゴミが毎週月曜日と木曜日、プラスチックごみが火曜日だという法則には気付いたので」 十神会長は、月の満ち欠けや季節に魔付いた古代人みたいな事を言いだした。...
View Article★「勇者のその後」もの
ファンタジーの定番ストーリー、「こうして勇者は魔王/邪神を倒して世界は平和になりました。めでたしめでたし」の続きもの。忘れられて堕落してたりとか、平和な時代に馴染めなくて社会復帰に苦労するとか、勇者の力そのままに元の世界に戻ってそちらでも無双するとか、マンガでもあれこれありますが、ここは正統派で「魔王討伐の旅の道程を再び辿る」ものとしておきましょう。 『神殺しの英雄と七つの誓約』...
View Article「君と漕ぐ」 武田綾乃
「少しってのがポイントね。人生の上手くいく秘訣はなんでもそう。少し頑張る。少し贅沢する。少し苦労して、少し楽しむ」 たくさんだと疲れるからなんでもほどほどが良いと黒部舞奈の祖母はいう。...
View Article★ライトノベルではないもの
先日は「マンガの絵が表紙になった小説はラノベなんですよ」とばかりに「ライトノベル-1.0」をぶち上げたパッケージ論者なのですが、一方で「本文中にモノクロ挿絵があるのがラノベ」とか「少年少女が主人公で、冒険の結果、大人になる/子供のままでいる」とか中身で判断しようという学派もあります。ただ、こう細かくガイドラインを作品内容にまで掘り下げると判断が難しくなります。...
View Article「須美ちゃんは名探偵!?」 内田康夫財団事務局
「もしかしたらという仮説を立て、思考を深めていくと色々な出来事が繋がって、隠れていた真実が見つかったり新たな発見に辿り着くことがある」 浅見光彦が雅人に語っていた言葉を須美ちゃんは思い出す。...
View Article「太っちょ貴族は迷宮でワルツを踊る3」 風見鶏
「お前は畑を見ている。それはお前だけの畑だ。お前以外の誰も手入れはしない。その畑を前に座り込み、なにも収穫がないと嘆いている。そもそも、お前はそこに種を蒔いたか?」 銭湯で出会った獣頭の大男は、ミトロフを幸運だと告げる。...
View Article★小規模事業ミステリ
近所のそこそこ大きい本屋の店頭で定点観測していた経験からすると、2011年刊行の『ビブリア古書堂の事件手帖』がヒットして以来、なんとなくお店屋さんモノが増えました。都会の裏通りとか下町とかに喫茶店とか古道具屋とかのお店を舞台にした、都会の日常系ミステリ奇譚とか人情伽の連作短編シリーズのことです。...
View Article「スープ屋かまくら来客簿」 和泉桂
『てめえに何が出来るかなんて考えるうちは、まだまだひよっこなんだよ。てめえの居場所あるんなら、そこで何かができてるってことなんだからな』 カーブミラーは、乾に説教する。 北鎌倉にイケメン兄弟の経営する「スープ屋かまくら」がある。メニューは週替わりのスープのみという小さな店だ。だが、料理は美味いが人づきあいが苦手な緒方琳とフロアを切り盛りする乾には「見鬼」の力があった。...
View Article「その者。のちに…」 ナハァト
結婚の約束までしていた幼馴染みを勇者に取られた青年ワズは、自分の弱さに絶望して「山」に引き篭もっていたのだが、実はそこは人跡未踏でS級魔獣が跋扈する秘境。そこで獣の肉を食いあさって生き抜いたワズは、いつの間にか女神の加護まで手に入れて人外の力が身についていた。 しかし、本人にはあまり自覚がない。殴り合ってマブダチとなった竜と別れ、2年ぶりに人里に降りてきたのだが……。...
View Article「社畜剣聖、配信者になる2」 熊乃げん骨
「白衣は人が開発したもっとも優れた衣装だ。これさえあれば他に服はいらない」 本当なら白衣の下もすっぽんぽんになりたいと日本が誇る最強の頭脳の持ち主、黒須牧は言い張る。...
View Article「異世界のんびり農家17」 内藤騎之介
「集めた金を使うのが行政の仕事。貯め込んではいかん。金は動かすものだ」 五の村の村長代行、ヨウコの言葉。 毎年春の大樹の村の恒例行事はパレード。村のみんなで村々を練り歩く春の楽しみだが、今年はこれを魔王国でもやってくれと魔王ガルガルドが言い出した。...
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