「銀河連合日本 XII」 松本保羽
「我々はティエルクマスカ銀河星間共和連合。お前達のカレーを食べ尽くす。抵抗は無意味だ」 日本はついに銀河連合に正式加盟した。 太陽系に潜伏したはぐれドーラが暴れ回ったり、アラビア半島で海獣が暴れ回ったりもしたけれども、ともかく加盟調印式典に参加するため、銀河系の各地から500隻を超える巨大宇宙船団が冥王星宙域に集結したのだが……。 日本へようこそ、宇宙人さん。...
View Article「死に戻り勇者は魔王を倒せない」 近江泉美
「それがどうした」 この世で一番、強い勇者の台詞。 魔王を討伐する勇者の仲間を選ぶための、《栄光の戦士》選抜も最終試験。 試験会場のダンジョンに送り込まれたのは、シーフのウィルとあと4人。制限時間内に参加者4人でなんとか脱出しろというのだが、ここにいるのは5人。この中に試験官、もしくは試験を妨害する何者かがいるのかと5人ともが疑心暗鬼。...
View Article「私、能力は平均値でって言ったよね!(12)」 FUNA
「あ、私達、全員純粋な人間で、Cランクになって1年ちょいの新人……、そろそろ新人という肩書きが取れてもいいかなぁ、と思い始めている、下っ端です……」 そんなマイルたちの自己紹介を信じる者はいない。 マイルたち『赤き誓い』はティルス王国から隣国への潜入任務を依頼される。アルバーン帝国が戦争状態に突入するのでは、ということから旅商人として潜入する調査員の護衛だ。...
View Article「ハズレ判定から始まったチート魔術士生活」 篠浦知螺
「命懸けって言われても、今ひとつピンと来ないんだよねぇ」 生き残るためには命懸けの鍛錬が必要と言われても、死にかけても結局すぐに回復したし、召喚で戦闘も楽にこなせたので、あまり実感の湧かない健人。この実感のなさ、後にしこりを残さないポジティブな鶏頭ぶりが、この状況が過酷な話を深刻に読ませない秘訣なんでしょう。...
View Article「ハズレ判定から始まったチート魔術士生活2」 篠浦知螺
「それでも、目の前に苦しんでいる人がいるなら、救うために手を伸ばしたい」 いくらチート魔術師でも神ではないから、すべてを思うままに動かし、すべてを救うことは無理だと言われてもケントはすべてを救いたいのだ。 城砦都市ヴォルザードの街に腰を落ち着けて生活を始めたケントは、地道にギルドの仕事や修業をこなしながら、隣国に囚われたままの同級生を救出する機会を窺っていた。...
View Article「時の深き淵より」 エドガー・ライス・バロウズ
60年代末から70年代にかけて創元推理文庫とハヤカワ文庫から、それぞれ刊行されていたバロウズの太古世界シリーズの3冊目。創元版は後に全3作が合本として「時間に忘れられた国」として復刻されましたが、こちらは復刊のないハヤカワ版。...
View Article「銀河のさすらいびと」 キース・ローマー
吹雪の中、遭難していたアメリカ人青年ビリイ・デンジャーは、狩猟の旅をしていた異星の貴族の船に助けられ、その奴隷として仕えることになった。 しかし、その宇宙人の貴族は未開の惑星で怪獣に襲われて死亡。美しいレア姫とビリイだけが生き残るのだが、救援のメッセージに応えて現れた宇宙船は、ビリイを光線銃で撃ち倒すとレア姫をさらって飛び去ってしまう……。...
View Article「ソードアート・オンライン22」 川原礫
アリシゼーション編は途中で読むのをやめてしまったけれど、こちらは過去話の短編集、アニメのBlu-ray&DVD特典だったものだというので購入。 キリトとアスナの新婚生活からイベント突入してしまったり、《絶剣》ユウキ、誕生の軌跡など4編。 【ソードアート・オンライン022】【キス・アンド・フライ】【ザ・デイ・ビフォア】【ザ・デイ・アフター】【虹の橋】【Sister's...
View Article「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた6」 門司柿家
昔の仲間カシムとも再会し、故郷の村へ帰ってきたベルグリフは、村で待っていたアンジェリンやミトと対面し、穏やかな日々を過ごしていた。 だが、魔王の力を宿すミトに反応したのか、近くの森が突然意識を持って村人に襲いかかり始めた。 この事態に立ち上がったのは誰あろう、“パラディン”グラハムであった……。 冒険者親子とその仲間たちの冒険譚。魔王なんて知らないよ!と。...
View Article「炎の塔の剣士」 ノーヴェル・W・ペイジ
「人間は魔術などよりずっと偉大だ」 剣闘士プレスター・ジョンが盗賊ブルタイに断言した。 紀元1世紀。アレキサンドリアの都に勇猛を讃えられた闘士プレスター・ジョンがいた。〈旋風〉とあだ名された赤髪の巨漢は野望を胸にユーラシア大陸を放浪し、中央アジアの一角にある、7人の魔道士の支配する神秘の都ターゴールへと足を踏み入れた……。...
View Article「ダンジョンを経営しています」 アマラ
「やっぱりピザはヘルシーだよねぇー。小麦粉と野菜と牛乳でできてるから、完全に野菜だしぃー」 意識高い系エルフのブレイズの喜び。 他の国ではあまりやらないらしいが、この国では魔獣を事前に用意したダンジョン施設に誘い込んで駆除することで辺境の開拓を進めている。...
View Article「異性禁止のパーティーを作ってみたけど、ウチのメンバーどこかおかしい。」 丘野境界
「人生で食える飯の回数なんて限られているんだぞ。だったらできる限り、美味いモノを食うべきだ」 飯を食うのは大事なことだとシルバ。 この言葉を最初に聞いたのは、オヨヨ大統領のパパじゃなかったかなあ。 支援に特化している司祭シルバ・ロックールは、貢献度が足りないと女性メンバーに非難され、パーティーを離脱した。今まで上手くいっていたはずなのに、女性が混ざって仲間がギクシャクしてしまうのだ。...
View Article「異世界で姫騎士に惚れられて、なぜかインフラ整備と内政で生きていくことになった件1」 昼寝する亡霊
「どのような場所や境遇でも、そこで最善を尽くし、その場での安定した生活基盤を作るのを最優先とします。変わらない毎日に幸せを求めるっていう贅沢が欲しいんですよ」 24歳のサラリーマンだった接骨木(ニワトコ)の信条。...
View Article「王女殿下はお怒りのようです 3」 八ツ橋皓
公爵家との縁を切って自由を謳歌するドロッセルことレティシエルだったが、謎の誘拐犯にジークとヒルメスが捕まってしまう事件が起きる。怒るレティシエルは誘拐犯グループを殲滅するが、その陰で謎の勢力が蠢いていた。 一方、フィリアレギス公爵家の長女サリーニャにはドロッセルが注目されるのが面白くなく……。...
View Article「北海道の現役ハンターが異世界に放り込まれてみた」 ジュピタースタジオ
「人間なんてカラスみたいに利口じゃないし、キツネみたいに用心深くないし、シカみたいに逃げ足早いわけじゃないしクマみたいに怖くない。どうして人間なんか撃ちたくなるのか、俺ら猟師にゃ全く理解できねえな」 「人は銃を持つと人間を撃ちたくなる」とか言われることもあるけれど、そんなことはないと猟友会の会長が銃乱射事件のニュースを見ながら。...
View Article「まち」 小野寺文宜
「人を守れ。人を守れる人間になれ」 祖父は瞬一にそう語った。人は大事に。 でも、単純な「良い人になれ」という話ではなく、「お前を頼ったことのある人は、逆に自分が困ったときに助けてくれないかもしれないけど貶めもしないだろう」というシビアな人生観。 高校を卒業して江藤瞬一は東京に出てきた。祖父と暮らした群馬県の村では就職先もないからだ。...
View Article「NHKステラ 甲賀市の旅」
「自由は、不自由やで!」 世界的な芸術家、ジョージ富士川の口癖。 同業者団体の旅行でたまたま滋賀に旅してみたら、NHKの朝の連続テレビ小説「スカーレット」の舞台である信楽へ。信楽高原鐵道の駅には朝ドラタイアップの冊子がぎっしり。でも、NHKステラより信楽観光案内冊子の方がジョージ富士川こと西川貴教の扱いは大きかったですね。巻頭見開き2頁ですもの。...
View Article「アニメック~ガンダム40周年記念号」 ニュータイプ編集部
「月刊OUT」がヤマト特集で1号限りの復活を遂げたのに続いて、同じくアニメ誌「アニメック」もガンダム特集で復刊。とはいえ、どちらもカドカワの企画力あってのことです。 「先発でやってきた人の功績が角川に収斂するみたいになっているのが本当に嫌でしたね」 「ジ・アニメ」や「マイアニメ」など小さい雑誌が消えて「ニュータイプ」が台頭してきた当時の状況を回顧して「だいぶカチンときました」と富野由悠季。...
View Article「お花畑の魔王様」 卯堂成隆
「貴女は探偵でもなければ推理小説の主人公でもないのです。真実を知る人よりも、優しい人でありなさい」 悪役令嬢アデリアに説く魔王クーデルス。 魔帝王の代替わりのどさくさに、四天王の1人、南の魔王クーデルス・タートは解任されて魔族の領域から永久追放されてしまう。戦闘民族を束ねる四天王なのに、用紙は凡庸、性格は温厚、属性は【お花畑】というふざけたものだから、新たな魔族の世界には不要だというのだ。...
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