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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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★ホンモノを演じるニセモノが本物になるまで

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 単なる主人公の偽者が登場した!というだけではなく、そのニセモノが本物になろうとする話というのはちょくちょくあって、テレビ番組のサブエピソードなら『ウルトラマンオーブ』11話の「ニセモノのブルース」から『重戦機エルガイム』第23話「ゼネラル・クロソ」まで好エピソードは少なくありません。小説『偽物語』の貝木泥船は「偽物のほうが圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ」と言い切りますが、そこで本物になろうとして失敗して闇落ちしたのがマンガ『北斗の拳』のアミバ様なんでしょうね。
 先日も「ホンモノを演じるニセモノが本物になるまで」でどんな話、どんなキャラがいるかがSNSで話題になっていて、そのときは『ドラゴンボール』のミスター・サタンとか名前が挙げられていましたが、あれは確かに概念上の「英雄」を演じたキャラでした。成功したのは『∀ガンダム』のキエル嬢。
 ライトノベルにも「勘違いされて祭り上げられ、今さら人違いとは言えず」というものも見られます。『理想の聖女? 残念、偽聖女でした!』が最近の代表作かな。
 ただ、その代表作となると、何年経ってもR・A・ハインラインの『ダブルスター』が筆頭です。人知れずただ演じていく物まね芸人の物語です。最後の最後までハラハラドキドキ。皇帝との謁見シーンが大好きです。このあたりの余韻が、キエル嬢と通じるところはありますね。

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