「魔法少女ダービー」 土橋真二郎
「悩みを解決する方法はたった2つ。『屋上から空に跳ぶか、手首を掻っ切る』だけ」 映画研究会部長、一ノ瀬凪はそう言い切る。 未来からやってきた魔法少女ホノカは、どうやら俺の娘らしい。それも今は犬猿の仲のスポーツ少女、久遠咲希との間に生まれたのだという。 俺とアイツが恋仲になるのか……などと思っている間に他のクラスメイトとも恋愛フラグが立ってしまい、別の世界線からも魔法少女がやってきてしまう。...
View Article「おやつが好き」 坂木司
「プリンって、日本語化した外来語の中で最高のヒット作じゃないかと思いませんか」 坂木司が銀座の月刊タウン誌「銀座百点」を中心に書いていた、ゴーフルからとらやの羊羹までお菓子に関するエッセイをまとめたもので、文春文庫としては『ワーキング・ホリデー』シリーズに続く4冊目の本。...
View Article「厳しい女上司が高校生に戻ったら俺にデレデレする理由4」 徳山銀次郎
「真面目な子ほど損をするってよく言うじゃない? そんなことないのよ。(略)でもね、真面目な子は息抜きを知らない。人より何倍も努力した分、報われなかったときの落差や理不尽にまいってしまう」 社会はそんな真面目な子の努力につけ込んでいるのだと上條綾花。 後輩の小栗の策略と琵琶子の勘違いにより七哉と小栗が付き合っているという噂を耳にした透花はポンコツ化してしまい、七哉のことも避け始めた……。...
View Article「美少女エルフ(大嘘)が救う! 弱小領地」 長田信織
「でゅふふ、覚悟するといい。人間の町を、めちゃめちゃ経済大国にしてやる……!!」 アイシア・アイザック・ニュートンはスヴァーラング領の経済に介入することを決意した。 スヴァーラング家は辺境の貧乏領主だ。開拓は困難で交易品もろくにない。他家からの輿入れも望めないスヴァーラングは領内の結びつきを強化しようとし、森のエルフは地域の安定のためにスヴァーラングを選んだ。...
View Article「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
「きっと黒人のスパイダーマンもいるさ」 平行世界、マルチバースは広大なのだ。 小悪党によって編集されたミステリオの最期が世界中に流され、スパイダーマンの正体が露見してしまう。...
View Article「酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う」 新巻へもん
「目指す夢があって、それに手が届きそうなときは迷わずつかめ。チャンスは一生で一度あるかないかだ。俺たちに遠慮してどうする。あの時、ああしておけばよかったと悔いながら生きるのは辛いぞ」 ハリスはそう言ってゼークトを送り出した。...
View Article「ある魔女が死ぬまで」 坂
「お前、あと一年で死ぬよ、呪いのせいでね」 「は?」 17歳の誕生日に見習い魔女のメグは、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受けてしまう。 その呪いを解く方法は、人の嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけと聞き、メグは町の人々の手助けをしようと積極的に動き出すのだが……。...
View Article「八男って、それはないでしょう!24」 Y.A
「(り、リア充が! 俺の甥がリア充になった!)」 ヴェルにとっては紛争がどうとか魔族がどうとかより重要る 魔族の国家と接触し交渉が始まって1年になるが、状況はまったく動いていない。王国側にも経済的影響やら何やら国内からの突き上げがあって足並みを揃えにくいという理由もあるが、魔族側も政権交代で立ち上がった政府が頭でっかちでグダグダなのだ。...
View Article「室町お伽草紙」 山田風太郎
足利将軍家の姫君・香具耶は絶世の美女であり、その姿を目にした南蛮商人すら虜にした。その香具耶を南蛮人に引き渡せば銃300挺が代価だという。 その話を持ちかけられたのは若き信長、謙信、信玄、そして松永弾正。さらに明智光秀や山本勘介らの思惑が交錯する中、その姫を護るために少年・日吉丸が奮戦するのだが……。...
View Article「最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士、本当に迷いまくって誰も知らない最深部へ」 quiet
「まっすぐ進める道なんてこの世にはほとんどない。紆余曲折を経て、迷いに迷って辿り着くものだろう。初めから正しい道を知っていて、何も間違えないなんてことは、誰にもできやしない」 それぞれが精一杯やれることをやったということに価値があるのだとジル。...
View Article「宝クジで当たった十億円を困っていたオジサンにあげたら金髪清楚なお嬢様が婚約者になりました。」 Y.A
とりたてて取り柄もなければ欠点もない高校生、柏野太一は気まぐれで買ったロト7で十億円の大当たりを引き当ててしまうが、だからといって何か使いたいものもない。そんな太一が会社倒産と娘の身売りの危機で途方に暮れているという自称経営者のオジサンを信じてポンと出資してしまう。というか、本人の感覚では「あげた」つもりだ。...
View Article「わんぱく大名」 陣出達朗
徳川御三家の一つ、水戸家35万石では、長子の春千代と武勇に優れた弟の万千代のどちらに跡目を継がせるかで藩中は二派に分かれていた。 万千代は御家騒動を避けるため、18歳を機に脱城して出奔。道中で知り合った娘、津絵と共に江戸の町に出てきたのだが……。...
View Article「フシノカミ6」 雨川水海
「我々が商売で得るべきはこの黄金の信頼であって、錆びた小銭ではない」 人狼災禍の最中、踏みとどまり物流を維持したクイド商会の会頭の言葉。あの小銭をちょろまかしていた行商人が立派になったもんです。 目的のためには手段を選ばず、すべて勢いで押し切るという意味でアッシュとマイカは似たもの同士である。...
View Article