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Channel: 付け焼き刃の覚え書き
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「蜘蛛ですが、なにか?6」 馬場翁

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「生きる意味、誇りとか信念があるなら何を迷う必要があんの? 自分の中で絶対に譲れないものがあるんだったら、それ以外のことで悩む必要ないじゃん」
 (たぶん)若葉姫色こと「白」は、メラゾフィスの苦悩を一刀両断した。

 アラクネにまで進化した白こと蜘蛛子は奇妙なメンバーと旅を続けていた。
 偶然拾った、同じく転生者で吸血っ子のソフィアとその従者メラゾフィス、そして魔王アリエル。ソフィア主従はともかく、仇敵である魔王と同道するという奇妙な話だが、お互いに過去の恨みさえ忘れてしまえば問題ない。過去の恨みさえ忘れられれば。
 その頃、白から分離して肉体を与えられた分身体9体は、エルロー大迷宮で小蜘蛛を増殖させながらスキル獲得とレベルアップに励んでいた。目標は人類殲滅。彼女らは問題解決のための最適解を独自に導き出していたのだ……。

 魔王とリンクしていたマザーをハッキングして取り込んだことで、逆にその影響も受けた白とその分身たち。魂の浸食は食い止めたものの送り込まれた蜘蛛子の並列意思と同化した魔王。転生者たちを集めることに善意以外の何かを感じるエルフ。そして、人間世界を守るために他のすべてを滅ぼそうとする神言教。仲間たちを蜘蛛に殺されたものの、それよりも自分の魔法の向上のために蜘蛛子に弟子入りしようとする大魔導士。それぞれが、時には敵となり、味方となり、世界システムの崩壊を予期させつつ続きます。
 今回、かなりはっちゃけたイラストに大笑い。

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