「銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。 (4)」 Y.A
「人が常に正しい選択肢を選ばねばいけない道理もないのです。人生で一度くらい、他人から見たら愚かしい理由で意地を通してもいいのではと思いました」 大和信貴山城に籠もる松永久秀は、あくまで信長に下ろうとはしなかった。 光輝たちがこの世界に漂着して早20年。織田信長の下、津田家は着実に勢力を伸ばしていくが、彼らをよく知る織田信長や上杉謙信は「決して敵対してはいけない存在」と位置づける。...
View Article「ノーゲーム・ノーライフ0」 監督:いしづかあつこ
「さあ、ゲームをはじめよう」 一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる《盤上の世界(ディス・ボード)》。しかし、この世界も最初からそういう世界であったわけではない。 今からおよそ六千年以上もの昔。この世界では唯一神の座をめぐって終わりの見えない大戦が続いていた。空には巨大な戦艦や龍が舞い、大地は割れ、海は煮えたぎり、都市は灼熱の渦に呑み込まれていった。...
View Article「黒の召喚士4」 迷井豆腐
召喚士ケルヴィンも晴れてS級冒険者への昇格が決まったが、S級ともなると国家レベルの英雄扱いなのでそれなりのお披露目が必要となる。退屈な式典はうんざりだが、その後に先輩となるS級冒険者との模擬試合があるというので、それがひたすら楽しみな黒衣のバトルジャンキーである。...
View Article「信長の妹が俺の嫁(3)」 井の中の井守
「この世にあって、若者の行いは常に正しく、そして常に間違っている。何故ならば、その評価を公的に下す者たちが、時代についてゆけぬ老害共だからだ……」 そしてその若者もやがて老いて老害へと転じると朝倉義景。そのように世の中は動いてきたのだ。...
View Article「フェアリーテイル・クロニクル14」 埴輪星人
ヴァンパイアのアンジェリカと共に人形ダンジョンを攻略した宏たちが次に向かったのは、いかにもファンタジー世界な幻獣が多数群棲しているという大国マルクト。その聖域で異変が人知れず進んでいたことが明らかになったのだ。 汚染された聖域で変異していくユニコーンやペガサスに、うんざりしながら宏たちは立ち向かうのだが……。...
View Article「信長の弟 織田信行として生きて候(壱)」 ツマビラカズジ
オフィスで空残業をしていたはずの32歳サラリーマンが、気がつくと何故か馬上に。付き従うのは如何にもな武士たち。どうやら自分は、あの有名な織田信長の弟、信行に憑依してしまったらしい。信行と言えば尾張の覇権を信長と争い、病床の信長に呼ばれて登城したところを騙し討ちにされて誅殺された人物。 ところが、聞けば今はこれから清洲城へ信長の見舞いに行く途中だと言う。暗殺ルートまっしぐらである……。...
View Article「魔王になったら領地が無人島だった3」 昼寝する亡霊
島民たちと島の開拓を進める新人魔王カームは、なんとか島に接近した商船との接触に成功。魔族ということで一触即発の危機に陥るも、機転により不足していた生活資材の確保に何とか目処が立った。このまま島の経営を軌道に乗せたいカームだが、なんといっても資金不足は一朝一夕では解決しない。 だが、悩んでいるところに次の船が、海賊船がやってきた。お人好しの魔族の村があると聞きつけてきたのだ……。...
View Article「ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける(9)」 横塚司
「ママはね、わるいことするとき、とくめーでいたほうが、ゆうりなんだって!」 最後の四天王との戦闘のさなか、賀谷和久と仲間たちは東京へと転移させられてしまう。 作り物でない本物の、彼らが消息を絶った元の世界。その渋谷で暴れるスケルトンの群に戦いを挑もうとする和久たちの前に、謎の少女カヤが現れる。 少女は和久を見つけると歓喜の声を上げた。 「ねえパパ、おしえて!...
View Article「ルパン・ザ・ベスト~TVサイズ編~」 日本コロムビア
TVや映画で使用されたテーマ曲は、フルバージョンではなく、TV放映版こそが原曲であるというスタンスの人間なので、こういうアルバムはすかさず購入。チャーリー・コーセイの主題歌もTV放映版とレコード・CD収録版(およびその後のライブ)では「the third」の発音が全然違うので、「さーど」とはっきり歌わず巻き込むTVサイズが正義です。...
View Article「巨神計画」 シルヴァン・ヌーヴェル
「人間はひとりでは怖がりで、愚鈍で、利己的ですが、充分な人数がまとまれば、それなりにまともになるだろうと思ってるんです」 アメリカ陸軍三等准尉、カーラ・レズニックの言葉。 「1人1人はまともでも集団だとダメになる」という言葉はちょくちょく聞きますが、その逆の言葉は案外と新鮮に聞こえました。 アメリカである日、少女ローズが転落した穴から発見されたのは、巨大な何かの手らしき物体だった。...
View Article「妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝」 香月日輪
「小さい幸せを積み上げて、さあ、明日もがんばろうって。そういう生き方が、人間として一番正しく美しいんだと、俺は思う」 グランドキャニオンの夕陽を受けながら、千晶は夕士にそう語った。...
View Article「アラフォー社畜のゴーレムマスター(1)」 高見梁川
「歯を食いしばって理不尽に耐えるのがえらいと思うのは錯覚だ」 強くなって抗うか、強くなくても抗う方法を探せと松田毅。 警備会社勤務の松田毅は、社畜の本分を全うして過労死した。...
View Article「さよなら竜生、こんにちは人生9」 永島ひろあき
夏休みでベルン村に寄生したドランは、分身体を村に残して竜界にも帰省することにしたのだが、前世で生きることに飽きてわざわざ人間に殺されてやったドラゴンことドランは故郷を出たまま戻らなかった放蕩息子扱い。...
View Article「蜘蛛ですが、なにか?6」 馬場翁
「生きる意味、誇りとか信念があるなら何を迷う必要があんの? 自分の中で絶対に譲れないものがあるんだったら、それ以外のことで悩む必要ないじゃん」 (たぶん)若葉姫色こと「白」は、メラゾフィスの苦悩を一刀両断した。 アラクネにまで進化した白こと蜘蛛子は奇妙なメンバーと旅を続けていた。...
View Article「魔法使いと刑事たちの夏」 東川篤哉
「民主主義なんて、そんなの所詮、強欲な政治家や資本家どもの行動に見せ掛けの合理性を与えるだけの茶番じゃないの」 だから、ちょっとくらいねじ曲げてもと魔法使いマリィ。 八王子署のM男、変態刑事の小山田聡介の自宅には魔法使いが住み込んでいた。自称1017歳の魔法少女マリィが、家政婦として働くことになったのだ。 「また殺人事件? 犯人が誰かぐらいは、魔法で教えてあげられるわよ」...
View Article「砲艦ワグテイル」 ダグラス・リーマン
「わたしにとって、戦わない人間は、わたしと戦う人間より危険なのだ!」 将軍は徹底抗戦を主張した。 第二次大戦終結後、北緯30度線。中共領海のすぐ外側、舟山列島の西30マイルのところにサンツ島という小さな島があった。...
View Article「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?#02」 枯野瑛
「誇りってやつぁ、本質的に、驕りと同じもんだ。価値ある何かに自分自身を関連付けることで、自分の価値を保証する。その自己満足によって心を強くする」 薬が毒になり、毒が薬になるのと同じだと師匠の言葉。 68番浮遊島の奥、木造の倉庫には軍の秘密兵器が保管されていることになっている。...
View Article「Bグループの少年」 櫻井春輝
中学時代に不良系グループで悪目立ちしていた桜木亮は、高校デビューで過去をなかったことにして平穏な学生生活をめざすことにした。いわゆる目立つ学生の集団Aグループはごめんだけれど、存在感0のCグループもなんか距離感がつかめず、無難に平々凡々なBグループに埋没することにしたのだ。...
View Article「Bグループの少年2」 櫻井春輝
「……何、まだ気にするつもり? AとかBとか」 亮が目立つ目立たないと密かにAとかBとか区分しているのは、鈴木梓から見てもちょっとおかしいらしい。 恵梨花とつきあうことになった亮だが、やはり校内で目立つのはトラブルを招くだけだと及び腰なのが恵梨花は気に入らない。こそこそするのが気に入らないし、あいかわらず告白する男子に押しかけられるのはうんざりだ。...
View Article「Bグループの少年3」 櫻井春輝
「なんで彼氏がいるって知ってるのに、告白してくるかな……」 公開告白で彼氏ができたことが知れ渡っても、相手があのパッとしない亮だと知ると、あわよくばワンチャンスと恵梨花に言い寄る男子は途切れない。 告白されることよりも、亮が甘く見られてバカだ無能だと思われることが恵梨花にはなによりも腹立たしい。一方で、不良三人組に呼び出された亮は、軽くあしらって手駒に加えていた。...
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