
難民居留地を助けるために私財をなげうったのも、道中の村を無報酬で助けて回ったのも、エルフの国を救った対価を求めなかったのも、決して自分が高潔だったからではないとマサルは反論する。
人より魔力はあるものの、さすがに使いすぎは不味かったらしく、熱を出したマサルは担ぎ込まれるようにビエルスに到着。
マサルを休ませて別行動をすることにしたエリザベスは、サティを連れて出奔以来の帰郷をして兄夫婦と再開していたのだが、どうにもこれまでの話を信用してもらえない。1年もしない間に、ドラゴンを倒して、大きな戦争で何度も活躍して、村を開墾して既に経営が軌道に乗っていて、剣闘士大会で優勝して、爵位を手に入れることが内定していて……どう考えても、ホラだかウソとしか思ってもらえないのだ……。
まだ9巻。でも9巻。巻数はそこそこで、のんびり話が流れているように見えながら、意外に起伏に富んだストーリーがぐいぐいと進んでます。
主人公が異世界でチート能力で無双する話ではあるけれど、だいたいストーリー内の時間で1ヶ月、巻数にして1巻ごとに1回は死にかけていて、けっこうぎりぎりの戦いやってます。
使命感もなく、無責任で勝手に生きているようでいて、みんな基本的に真摯で謙虚。
そして、ついに登場、剣聖バルナバーシュ・ヘイダ。フランチェスカ視点でマサルを視る短編もあって、いよいよ修行編です。
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